ホームページ制作の依頼書(RFP)の書き方|テンプレートと記入例

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ホームページ制作の依頼書(RFP)の書き方|テンプレートと記入例

ホームページ制作の依頼書(RFP)は、制作会社に「何を実現したいか」「どこまで依頼したいか」「どの条件で提案してほしいか」を伝える資料です。専門用語をそろえるより、目的・対象者・必要なページや機能・予算・公開時期・運用担当を、分かる範囲で書くことから始めましょう。

すべての仕様を決めてから相談する必要はありません。「決定済み」「希望」「提案してほしいこと」を分けると、制作会社が検討できる余地を残しながら、見積もりの条件をそろえられます。

この記事では、企業サイトの新規制作・リニューアルを検討している担当者向けに、依頼書の項目、記入例、コピーして使えるテンプレートを紹介します。テンプレートと例は、本記事のために作成したものです。

ホームページ制作の依頼書(RFP)とは?

RFPはRequest for Proposalの略で、日本語では提案依頼書と呼ばれます。ホームページ制作では、課題や依頼条件を共有し、制作会社から解決策・制作範囲・費用・進め方の提案を受けるために使います。

最初から画面の配置やシステムの詳細まで指定する必要はありません。たとえば「サービスを理解した人が相談しやすいサイトにしたい」という目的を伝えたうえで、ページ構成や問い合わせ導線の提案を求める書き方ができます。

依頼書だけで作業範囲が確定するとは限らないため、採用する提案をもとに、見積書や仕様・契約内容を確認してください。契約前の確認事項は、ホームページ作成を依頼するときの注意点でも整理しています。

制作依頼書に書きたい8つの項目

1. 制作の背景と、解決したい課題

「デザインが古い」だけで終わらせず、業務や営業で困っていることまで記載します。「新サービスの説明がなく、商談で毎回資料を送っている」「更新のたびに外部へ依頼している」など、具体的な状況があると、改善の優先順位を相談しやすくなります。

2. 誰に、何をしてほしいか

対象者と、サイトで取ってほしい行動を組み合わせます。企業の購買担当者に相談してほしいのか、求職者に職場を知ってほしいのかで、必要な内容は変わります。問い合わせ・資料請求・採用応募など複数の目的がある場合は、今回最も重視するものを決めてください。

3. ページと機能の範囲

会社概要、サービス、実績、採用、問い合わせなどのページ候補を挙げます。あわせて「事例を社内で追加したい」「問い合わせの種類によって通知先を分けたい」といった、運用上必要な機能を記載しましょう。

この段階ではページ数が概算でも構いません。必須と任意を分け、必要性が分からない機能は提案事項として残します。会員登録、予約、EC決済、外部システム連携などがある場合は、見積もりの前提に関わるため、早めに共有してください。

4. 原稿・写真・既存データの準備状況

原稿、写真、ロゴ、会社案内、制作実績の素材について、自社で用意できるものと依頼したいものを分けます。「既存サイトの文章をそのまま移す」のか、「取材して書き直す」のかでも、必要な作業は異なります。

リニューアルの場合は、残したいページ、統合したいページ、移行する記事や画像の件数も、分かる範囲で記載してください。第三者の写真や顧客事例を使う場合は、利用条件・掲載許諾を確認する担当も決めておきましょう。

5. 予算と、比較したい費用の範囲

初期制作の予算と、公開後にかけられる費用を分けます。社内の予算が未確定なら、「最低限の範囲」「追加提案を含む範囲」など、段階別の見積もりを依頼する方法もあります。

金額は税込・税別のどちらかを明記し、撮影・原稿制作・移行・保守などを含めたいかも伝えてください。複数社へ相談する場合は、同じ条件の依頼書を渡すと、提案範囲の違いを確認しやすくなります。

6. 希望する公開時期と、動かせない日程

公開希望日だけでなく、展示会、新サービスの発表、採用開始などの背景を記載します。全ページの公開が必要なのか、一部を先に公開できるのかも分けておくと、現実的な進行案を相談できます。

社内の確認者と承認者、原稿や素材を用意できる時期も書いてください。制作会社の作業だけでなく、発注側の確認期間まで含めて日程を組むための情報になります。

7. 公開後の更新・保守・計測

誰が何を更新するか、操作説明が必要か、保守をどこまで依頼するかを記載します。「お知らせは広報、実績は営業が更新する」といった役割と、更新頻度まで伝えると運用を設計しやすくなります。

問い合わせを重視する場合は、件数だけでなく、どのサービスの相談か、商談につながったかをどう記録するかも相談しましょう。解析ツールの設定、公開前の基準値の整理、公開後の振り返りを誰が担当するかも、提案・見積もりの確認対象にできます。

8. 制作会社に提案してほしいことと選定方法

課題に対する方針、サイト構成、制作範囲、体制、工程、見積もりの内訳、運用方法など、受け取りたい提案を指定します。比較では、総額に加えて、何が含まれ、何が含まれないかを確認してください。

提案の提出希望日や選定予定も共有します。未確定事項への対応、追加費用の条件、発注側に必要な作業が説明されているかも、判断材料になります。

そのまま使えるホームページ制作依頼書テンプレート

以下をコピーし、分かるところから記入してください。空欄を無理に埋めず、「未定・相談したい」と書いて構いません。ログインパスワード、個人情報を含む問い合わせ履歴などは、この資料へ直接記載しないでください。

ホームページ制作・リニューアル 依頼書
作成日:
会社名・担当部署・担当者:
現在のサイトURL:

1. 背景と課題
今回相談する理由:
現在困っていること:
今回の制作で最も実現したいこと:

2. 対象者と行動
主な対象者:
サイトで理解してほしい内容:
取ってほしい行動:
成果の確認方法・現状値(分かる範囲):

3. ページと機能
想定ページ:
必須機能:
できれば欲しい機能:
提案してほしいこと:

4. 素材と移行
自社で用意できる原稿・写真・資料:
制作会社へ依頼したい素材制作:
移行する記事・事例・画像の概数:
掲載許諾などの確認担当:

5. 予算
初期制作の予算・上限(税別/税込):
月額の運用予算(税別/税込):
見積もりに含めたい範囲:
別案として検討したい範囲:

6. 日程と社内体制
公開希望時期と理由:
動かせない日程:
素材の提供時期:
連絡窓口・確認者・最終承認者:

7. 運用・管理
公開後の更新担当・頻度:
操作説明・保守で依頼したいこと:
サーバー・ドメインの契約先・管理担当:
アクセス解析の利用状況:
公開後の確認・振り返り担当:

8. 提案依頼
提案してほしい内容:
見積もりで区分してほしい項目:
提出希望日・選定予定:
決定済みの条件:
未定・相談したいこと:

記入例:「見た目を新しくしたい」を具体的な依頼に変える

ここでは、架空のBtoB企業がサービス紹介サイトをリニューアルする例を示します。実在企業の案件・成果ではありません。

項目 記入例
背景 事業が増えたが、サイトに新サービスの説明がなく、商談時に個別資料を送っている
目的・対象者 新規の法人担当者にサービスの違いを理解してもらい、相談先として検討してもらう
必須範囲 サービス紹介、導入事例、会社概要、問い合わせ。事例は社内で追加したい
提案事項 サービス別ページの分け方、事例の見せ方、問い合わせ項目を提案してほしい
素材 会社案内と既存写真は提供可能。サービス原稿の整理と不足写真の提案を依頼したい
公開条件 展示会に合わせて主要サービスを先行公開できるか相談したい
成果確認 公開前後でサービス別の相談内容と商談への進展を記録する。比較期間・計測方法は相談したい

具体的なページ構成や予算が決まっていなくても、背景と優先順位が伝われば、制作会社は確認すべきことを整理できます。検討中の条件はそのまま記載し、提案を受けた後に依頼範囲を確定していきましょう。

リニューアルでは「引き継ぐもの」も依頼書に入れる

既存サイトがある場合は、新しく作りたいものに加えて、残すページ、検索から見られている記事、フォーム、ドメイン、メールや外部サービスとの関係も確認します。管理情報が分からない項目は、「現状調査を依頼したい」と記載してください。

URLを変更する移行では、Googleは旧URLと新URLの対応付け、リダイレクト、内部リンクなどの更新を案内しています。依頼書には「既存URLの調査と移行方針の提案」「公開前後の確認」を依頼範囲に含めるかを記載するとよいでしょう。検索順位や流入が必ず維持されると約束するものではありません。

出典:Google検索セントラル「URL変更を伴うサイト移転」

制作全体の工程はホームページ制作の流れ、検索への影響を含む確認はサイトリニューアルの注意点も参考にしてください。

よくある質問

小規模なホームページでもRFPは必要ですか?

資料を大きくする必要はありません。目的、依頼範囲、予算、時期、公開後の担当を短くまとめるだけでも、相談の前提を共有できます。本記事のテンプレートから必要な項目を選んで使ってください。

予算やページ数が決まっていなくても相談できますか?

未定であることを明示し、決めるために必要な提案を依頼できます。「必須の範囲と追加案を分けてほしい」「予算を決める前に構成の選択肢を知りたい」など、今回の相談で何を判断したいかを伝えましょう。

複数の制作会社へ同じ依頼書を渡してもよいですか?

同じ条件で比較するために使えます。途中で条件を変えた場合は、各社へ更新内容を共有してください。他社の提案資料や非公開情報を、許可なく別の制作会社へ渡すことは避けましょう。

SEOやAIOも依頼書に書いたほうがよいですか?

検索やAI経由で見つけてもらうことを重視するなら、対象者・サービス・伝えたい情報・公開後の確認方法を相談項目に入れましょう。「AIに必ず紹介される」といった保証を前提にせず、制作時の対応範囲と公開後に行う改善を分けて確認することが大切です。詳しくはAIO対策を踏まえたホームページ制作で解説しています。

依頼書が完成していなくても、目的の整理から相談できます

依頼書の役割は、制作会社へ条件を伝え、一緒に検討するための土台を作ることです。すべてを埋めることより、「今回何を実現したいか」「何が未定か」が分かることを優先してください。

株式会社レジットでは、ホームページ・ECサイトの制作に加え、企画・構成、原稿や撮影、公開後の運用・集客についてもご相談を受け付けています。具体的な対応範囲は、目的やご利用環境を確認したうえでご案内します。

まずは現在のサイトURL、今回の目的、希望する公開時期を、お問い合わせフォームからお知らせください。記入途中の依頼書があれば、その内容をもとに未確定事項を整理していきましょう。

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