LPデザインを外注する方法|依頼先3タイプの違いと依頼書テンプレート
LPのデザインを外注する先は、クラウドソーシング、フリーランス、制作会社の3タイプです。構成と原稿が決まっていて見た目だけを任せたいならフリーランスやクラウドソーシング、誰に何を伝えるかの設計から任せたいなら制作会社が向いています。
どこに頼むかと同じくらい成果を左右するのが、何を渡して頼むかです。ここでは、依頼の前に確認しておくとよい項目を制作会社の立場から整理し、外注先の選び方と、コピーしてそのまま使える依頼書のテンプレートを紹介します。
LPデザインの外注先は3タイプ|違いと向いているケース
外注先は、費用の安さで選ぶより、自社がどこまで決めてから頼むかで選ぶと失敗しにくくなります。
| 外注先 | 向いているケース | 発注側の負担 |
|---|---|---|
| クラウドソーシング | 構成と原稿が完成していて、複数の候補から選びたい | 募集文の作成と候補の見極め |
| フリーランス | 実績を見て決めた人に、デザインを継続して頼みたい | 構成・原稿・進行の管理 |
| 制作会社 | 分析や構成から公開後の改善まで任せたい | 目的と判断材料を伝えること |
クラウドソーシングは、一般に、仕事を頼みたい人と受けたい人をオンラインでつなぐサービスです。複数の候補に相談し、見積もりを比べて選べます。フリーランスは個人のデザイナーに直接頼む形で、相性の良い人が見つかれば継続して頼みやすいのが利点です。制作会社は一般に、分析や構成からコーディングまでを社内の体制で引き受けるため、費用は上がるぶん、任せられる範囲が広がります。
依頼範囲で外注先を選ぶ|デザインだけか、構成からか
デザインだけを頼むのか、構成から頼むのかを先に決めると、どの外注先に声をかけるべきかが絞れます。
私たちは、LPの成果を左右するのは見た目よりも「誰に、何を、どの順番で伝えるか」という構成だと考えています。構成と原稿を自社で用意できるなら、デザインだけを外注しても成果を狙えます。一方、構成が決まらないままデザインだけを頼むと、見た目は整っていても申し込みにつながりにくいLPになる恐れがあります。
| 自社の状況 | 向いている外注先 |
|---|---|
| 構成と原稿が完成している | クラウドソーシング、フリーランス |
| 構成はあるが原稿が未完成 | 原稿も書けるフリーランス、制作会社 |
| 何を載せるか決まっていない | 制作会社 |
| 公開後の改善まで続けたい | 改善体制のある制作会社 |
自社に合う制作会社をどう見極めるかは、LP制作会社の選び方で確認したいポイントを整理しています。
LPを外注する費用の目安(依頼先別)
LP制作全体の依頼先別の目安は、フリーランスが1万〜30万円、中小規模の制作会社が30万〜100万円です。デザインだけを頼む場合の金額ではない点に注意してください。
これはPRONIアイミツが2020年1月〜2025年9月の取引データをもとに示している目安です。大手の制作会社については、同じ記事の中でも100万円以上とする箇所と60万〜100万円とする箇所があり、幅をもって見ておく必要があります。同じ記事では、フリーランスのデメリットとして次の点を挙げています。
個人差が大きいため、仕上がりに差がある
PRONIアイミツ「LP制作の費用相場を当社取引データで解説|価格帯別と依頼先別の料金目安」
金額の差は、任せられる工程の広さの差でもあります。依頼する範囲を絞れば費用は抑えやすくなると考えられますが、そのぶん構成や原稿を自社で用意する手間がかかります。価格帯ごとに任せられることの違いは、LP制作の費用相場で詳しく紹介しています。
デザインだけ外注するときに先に用意するもの
デザインだけを頼む場合は、次の6つを揃えてから依頼します。特に構成と原稿は、デザインの土台になります。
- 構成(どの順番で何を載せるか。手書きのメモでもかまいません)
- 原稿(キャッチコピー、本文、申し込みボタンの文言)
- 素材(ロゴのデータ、商品写真、人物写真、お客様の声)
- 参考にしたいLP(良いと思う点と、まねしたくない点を添える)
- ブランドの決まり(使う色、フォント、ロゴの扱い)
- 納品の形式(デザインデータだけか、コーディングまでか)
原稿が後から届くと、文字量が変わってデザインを組み直すことになり、追加の費用や日数がかかることがあります。何を決めておくべきか迷う場合は、LP制作の要件定義のテンプレートで目的やターゲットから整理できます。
そのまま使えるLPデザイン依頼書テンプレート
次のテンプレートをコピーして、【】の中を埋めてから外注先に渡してください。クラウドソーシングの募集文にも、制作会社への相談にも使えます。
【LPデザイン依頼書】
■ 依頼の概要
・商品/サービス名:【 】
・LPの目的(ゴールの行動):【例:資料請求、無料体験の申し込み】
・公開したい日:【 年 月 日】
・予算:【 万円まで】
■ 依頼したい範囲(○をつける)
・構成の作成:【する/しない(構成は支給)】
・原稿の作成:【する/しない(原稿は支給)】
・デザイン:【する】
・コーディング:【する/しない】
・スマートフォン表示への対応:【する/しない】
■ ターゲット
・どんな人に向けたLPか:【例:30代の経営者、初めてツールを導入する担当者】
・その人が抱えている悩み:【 】
■ 商品の強み
・競合と比べた違い:【 】
・載せられる実績や数字:【 】
■ 集客の方法
・どこから人が来るか:【例:Google検索広告、SNS広告、メールマガジン】
■ デザインの方向性
・参考にしたいLPのURLと、良いと思う点:【 】
・避けたい雰囲気:【 】
・使う色、フォント、ロゴの決まり:【 】
■ 支給できる素材
・ロゴデータ:【あり/なし】
・商品写真:【あり/なし】
・お客様の声:【あり/なし】
■ 進め方
・修正の回数と範囲の希望:【 】
・確認する人と、返答までの日数:【 】
・納品の形式:【例:デザインデータ(Figma)、HTML一式】
全部を埋めなくても依頼はできますが、空欄が多いほど、外注先は想像で補うことになります。特に「目的」「ターゲット」「商品の強み」の3つは、デザインの方向性を決める材料なので、短くても書いておくと初稿のずれを減らしやすくなります。
外注の進め方
依頼書を作ってから、相談、見積もりの比較、契約、確認と修正の順に進めます。
- 依頼書のテンプレートを埋め、依頼したい範囲を決める
- 2〜3社(人)に依頼書を渡して相談する
- 見積もりと進め方の説明を比べて、依頼先を決める
- 修正の回数、納品の形式、日程を決めて契約する
- 初稿を確認して修正を返し、仕上げる
- 公開する環境で表示とフォームの動作を確かめて納品
複数に相談するときは、同じ依頼書を渡すと見積もりを比べやすくなります。条件がばらばらだと、金額の差が作業範囲の差なのか、単価の差なのかが分かりません。
見積もりと契約で確かめること
見積もりでは、金額よりも「その金額に何が含まれているか」を確かめます。
- 修正は何回まで、どの範囲まで料金に含まれるか
- スマートフォン表示への対応とコーディングが含まれるか
- 写真やイラストの素材代が含まれるか、素材のライセンスは誰が持つか
- 納品されるデータの形式と、デザインデータを受け取れるか
- 公開後の文言の差し替えや小さな修正は、いくらで頼めるか
- 納期が遅れたときや、途中で依頼をやめるときの扱い
見積書に「デザイン一式」とだけ書かれている場合は、作業の内訳を出してもらうと比べやすくなります。見積書の項目ごとの見方はLP制作の見積もりの見方にまとめました。
デザインだけ外注したときに起きやすい失敗
デザインだけを外注した場合の失敗は、外注先の腕よりも、依頼する前の準備不足から起きやすいと私たちは考えています。
見た目は良いのに申し込みが増えない
構成を決めずに「おしゃれにしてほしい」と頼むと、見た目は整っても、お客様の疑問に答える順番になっていないLPになりやすくなります。デザインの前に、誰に何を伝えるかを決めておく必要があります。
原稿が後から変わって、組み直しになる
デザインが仕上がった後に原稿の量が増えると、レイアウトを組み直すことになります。原稿は確定させてから渡すか、変わる可能性がある箇所を先に伝えておきます。
スマートフォンで見ると崩れている
パソコンの画面だけで確認して公開すると、スマートフォンで文字が小さすぎたり、ボタンが押しにくかったりします。広告の配信先にスマートフォンが含まれるなら、初稿の段階から両方で確認してください。
制作会社に頼む場合の価格帯と対応範囲
制作会社に頼む場合、レジットでの概算の目安は、事前の分析を踏まえて作るLPなら30万円から、最低限のページなら20万円からです。
レジットでお伝えしている目安は、20万円未満はLPの構築そのものが基本的に難しく、20万円からは成果にこだわらず最低限のページが必要な場合に対応でき、30〜50万円は事前の分析を踏まえて情報量をある程度厳選したLP、50〜90万円は分析に加えて情報量も豊富にしたLPです。正式な価格表ではなく、時期や内容によって変わる概算の目安です。税込・税別などの条件は、見積もりでご確認ください。
レジットのLP制作サービスでは、課題の分析や構成の提案から、文章、デザイン、コーディング、広告運用までまとめて対応しています。特に得意としているのは分析と構成の提案からデザインまでの工程で、コーディングだけといった部分的なご依頼も受け付けています。工程ごとの修正は追加料金なしでその都度対応し、制作工程を大幅にさかのぼる場合は内容によってご相談になります。
よくある質問
LPデザインの外注について、よくいただく質問にお答えします。
デザインだけを制作会社に頼むこともできますか?
制作会社によって対応は異なります。レジットでは部分的なご依頼も受け付けています(コーディングだけのご依頼など)。デザインだけをご希望の場合も、まずは無料相談でご要望をお聞かせください。
素材が手元に無くても外注できますか?
外注できます。レジットでは、契約している有料素材サイトの素材を使って制作でき、商品を送っていただければ簡易的な撮影にも対応しています。内容によっては難しい場合や、訴求力が落ちる恐れもあるため、まずはご相談ください。
相談するときは、依頼書を全部埋めないといけませんか?
全部でなくてかまいません。目的、ターゲット、商品の強みの3つに、公開したい日と予算が添えてあれば、外注先と進め方や費用の話を始めやすくなります。
まとめ
LPデザインの外注先は、デザインだけを頼むのか、構成から任せるのかで選ぶのが近道です。どの外注先に頼む場合でも、依頼書で目的、ターゲット、商品の強みを伝えておくと、初稿のずれと修正の回数を減らしやすくなります。
まずはテンプレートの「依頼したい範囲」に○をつけるところから始めてみてください。構成から任せたい場合や、どこまで頼むか迷う場合は、レジットへのお問い合わせからご相談いただけます。
参考・出典
この記事で参照した資料です。