ホームページ制作を依頼するときは、初期費用だけでなく公開後にかかる費用、修正で追加費用が出る条件、サーバーやドメインの名義、公開後に誰が更新するかを、契約の前に確かめておくことが大切です。
見た目や金額だけで依頼先を決めると、公開してから「この修正は別料金」「解約するとデータを引き取れない」といった食い違いが起きがちです。この記事では、上位の解説に共通する注意点を7つに整理し、見積もり・契約・公開前後の段階ごとに、制作会社へそのまま聞ける質問のチェックリストにまとめました。
ホームページ制作を依頼するときの7つの注意点
依頼先を決める前に、次の7つを確かめてください。
- 初期費用だけでなく、公開後にかかる費用まで含めて比べる
- 見積もりの内訳と、追加費用が出る条件を確かめる
- 修正の回数と、どこまで戻る修正が追加費用になるかを決める
- サーバー・ドメイン・サイトのデータの名義と、解約時の引き渡しを確かめる
- 途中で解約できない契約(リース契約など)に注意する
- 公開後に誰が更新と保守をするかを決める
- 依頼先の種類と、担当する体制を確かめる
GMOらくらくホームページの解説は、トラブルが起きる理由を次のようにまとめています。
トラブルの大半は、事前の明文化不足で起きます。
GMOらくらくホームページ「初めてのホームページ依頼で注意すべき注意点|制作会社に代行してもらう際のチェックとトラブル回避」
口頭で確認しただけで終わらせず、見積書や契約書、メールなど、後から見返せる形に残しておいてください。
費用は初期費用と公開後の費用をあわせて見る
見積もりの金額が安くても、公開後の費用を足すと高くなることがあります。比べるときは、制作にかかる初期費用に加えて、毎月かかる費用と、必要なときだけかかる費用まで確かめます。
| 費用の種類 | 主な中身 |
|---|---|
| 初期費用 | 設計、デザイン、コーディング、初期設定など |
| 毎月かかる費用 | サーバー、保守、CMSの利用料、外部サービスの月額 |
| 必要なときの費用 | ページの追加、仕様変更、大きな修正 |
WordPressで作る場合の初期費用の内訳はWordPressのホームページ制作費用、公開後の保守の相場はホームページ制作後の保守費用で紹介しています。
見積もりと修正は、追加費用が出る条件を先に決める
見積もりが「一式」だけで内訳が無いと、何が含まれていて何が別料金なのかが分かりません。ページ数、原稿や写真を誰が用意するか、既存ページの移行があるかといった範囲を、項目ごとに確かめてください。
修正も、回数だけで判断しないようにします。ゼラートCMSの解説は、修正の費用について次のように注意を促しています。
修正回数だけでなく、「どの段階まで戻る変更か」によって費用が変わる場合があります。
ゼラートCMS「ホームページ制作の依頼方法|発注前の準備・費用・流れ」
デザインの細かな調整と、デザインが固まった後に構成から作り直す変更とでは、かかる手間が大きく違います。どんな変更が追加費用になるのかを、見積もりの段階で聞いておくと安心です。
契約では、名義・解約・データの引き渡しを確かめる
契約で特に確かめたいのは、サーバーとドメインを誰の名義で契約するか、解約するときにデータを引き渡してもらえるか、途中で解約できるかの3点です。
制作会社の名義でドメインを取得していると、依頼先を変えるときに移管の手続きが必要になります。デザインデータや写真、原稿、CMSのアカウントをどこまで納品物として受け取れるかも、将来ほかの会社に保守を頼む場合に関わってきます。
エックスサーバーの解説は、制作会社選びでやってはいけないことに「リース契約する」を挙げています。途中で解約できない契約だと、制作会社を変えたりリニューアルしたりしたくなっても、契約期間が終わるまで動けないことがあります。最低利用期間と解約時の費用は、契約書で必ず確かめてください。
公開後に誰が更新と保守をするかを決める
ホームページは公開して終わりではありません。お知らせや実績の更新、CMSやプラグインのアップデート、バックアップ、不具合が起きたときの対応を、誰が担うのかを契約前に決めておきます。
保守を依頼する場合は、作業の範囲、受付時間、バックアップの保管期間を確かめます。たとえばレジットのWordPress運用保守では、本体とプラグインのアップデートやデータのバックアップを行い、バックアップは新しいものから過去3ヶ月分を保管し、平日11:00〜20:00に受け付けています。料金は月額1万円からが目安です(2026年9月時点。WordPress運用保守より。プランごとの内容は公式ページでご確認ください)。
社内で更新する場合は、専門知識が無い担当者でも更新できる仕組みになっているかを、制作の段階で確かめてください。
依頼先ごとの注意点
依頼先によって、費用だけでなく、公開後に頼れる範囲も変わります。
| 依頼先 | 注意したいこと |
|---|---|
| 制作会社 | 1社だけで決めず、見積もりと提案を比べる。 |
エックスサーバーの解説は、見積もりを1社しか取らないことや、安さだけで選ぶことも、制作会社選びでやってはいけないこととして挙げています。DS-Bの解説も、知人や友人に安く作ってもらったサイトは更新を頼みづらく、放置されやすいと指摘しています。
どの依頼先でも、金額と一緒に、公開後にどこまで頼れるかを比べるのが失敗しない近道です。
契約前に確認したい質問チェックリスト
制作会社との打ち合わせで、そのまま質問に使えるように、確認する段階ごとにまとめました。
見積もりの段階
- 見積もりに含まれる作業の内訳を出してもらえますか
- 原稿や写真は、どちらが用意する前提ですか
- 修正は何回まで、どの段階まで含まれますか
- どんなときに追加費用がかかりますか
- 公開後に毎月かかる費用はいくらですか
契約の段階
- サーバーとドメインは、誰の名義で契約しますか
- 最低利用期間と、途中で解約するときの費用はありますか
- 解約するとき、デザインデータやCMSのアカウントを引き渡してもらえますか
- 公開日と、それまでに自社が用意するものの期限はいつですか
公開前後の段階
- 公開前に、どの端末とブラウザで表示を確認しますか
- 公開後の不具合は、いつまで無料で直してもらえますか
- 社内で更新するときの操作方法を教えてもらえますか
- 保守の受付時間と、緊急時の連絡方法を教えてください
答えがあいまいな項目は、契約書や見積書に書いてもらうよう依頼してください。
依頼する前に社内で決めておくこと
注意点を確かめる前提として、社内でも決めておくことがあります。エックスサーバーの解説は、制作期間を短くするコツとして、ホームページの目的や種類を決めておくこと、参考になるホームページを集めておくこと、誰に決定権があるかを確認しておくことを挙げています。
目的と決める人がはっきりしていれば、見積もりや提案も同じ前提で比べやすくなります。依頼から公開までにかかる期間の目安は、ホームページ制作の期間にまとめています。いまのサイトを作り直す場合の進め方は、ホームページリニューアルの進め方をご覧ください。
よくある質問
ホームページ制作を依頼するときの注意点について、よくいただく質問にお答えします。
Webに詳しい人がいなくても依頼できますか?
依頼できます。レジットのコーポレートサイト制作でも、要望が曖昧な段階からヒアリングしながら方向性や改善策をご提案しています。決まっていないことがあっても、ヒアリングの中で一緒に整理していけます。
見積もりは何社から取ればいいですか?
決まった数はありませんが、1社だけで決めないことが大切です。同じ目的と予算、依頼したい範囲を伝えたうえで、複数の会社の見積もりと提案を比べてください。
契約前に一番確認すべきことは何ですか?
公開後に困りやすいのは、追加費用が出る条件と、サーバーやドメインの名義、解約時のデータの扱いです。この3つは、口頭ではなく書面で確かめておいてください。
まとめ
ホームページ制作を依頼するときは、初期費用と公開後の費用、追加費用が出る条件、修正の範囲、サーバー・ドメイン・データの名義と解約の条件、公開後の更新と保守の体制、依頼先の体制を、契約前に確かめておきましょう。質問チェックリストを使って、答えを書面に残しておくと、公開後の食い違いを防げます。
制作から公開後の保守まで、まとめて相談したい場合は、レジットのコーポレートサイト制作やレジットへのお問い合わせをご覧ください。
参考・出典
この記事で参照した資料です。
