ホームページのリニューアルは、今のサイトの課題を洗い出し、目的と目標を決め、全面リニューアルか部分的な改修かを判断し、要件を整理して制作会社に相談し、設計・制作・テストを経て公開し、公開後に運用と改善を続ける、という順番で進めます。
見た目を新しくすることが目的になってしまうと、公開しても問い合わせは増えません。この記事では、一般的な進め方に、レジットの制作期間や料金の目安を交えながら、手順ごとにやること、主に動く人、公開時に検索からの流入を落とさないための作業、公開後の運用までをまとめました。
ホームページリニューアルの進め方の全体像
この記事では、ホームページリニューアルの進め方を次の8つの手順に整理しました。
- 今のサイトの課題を洗い出す
- リニューアルの目的と数値目標を決める
- 全面リニューアルか、部分的な改修かを判断する
- 必要なページや機能、予算、スケジュールを整理する
- 制作会社に相談し、依頼先を決める
- サイトの構成と画面の設計を固める
- デザイン・制作・テストを行う
- 公開し、運用と改善を続ける
このうち1〜5は、制作に入る前に発注側が中心になって進める準備です。ここを丁寧に進めておくと、6以降の手戻りを減らしやすくなります。
全面リニューアルか、部分的な改修か
課題がデザインや構成、システムなどサイト全体に広がっているなら全面リニューアル、一部のページや導線に限られるなら部分的な改修を選ぶのが目安です。
| 状況 | 向いている対応 |
|---|---|
| スマートフォンで見づらい、デザインが古く会社の印象と合わない | 全面リニューアル |
| 更新のしくみ(CMS)が古く、社内で更新できない | 全面リニューアル |
| 事業内容が変わり、サイトの構成そのものが合わない | 全面リニューアル |
| 問い合わせにつながる導線だけを見直したい | 部分的な改修 |
| いくつかのページを追加・修正したい | 部分的な改修 |
| 表示やセキュリティの不具合を防ぎたい | 保守(定期的な更新と点検) |
全面リニューアルは期間も費用もかかります。まずは課題の範囲を見極め、改修や保守で解決できないかを検討してから判断しても遅くありません。何年ごとに見直すのかの目安は、ホームページのリニューアルは何年ごと?で紹介しています。
手順ごとにやること
どの手順でも、発注側が「なぜそうするのか」を言葉にしておくと、制作会社との認識のずれが起きにくくなります。手順ごとに主に動く人の目安は、次のとおりです。
| 手順 | 主に動く人 |
|---|---|
| 1. 課題の洗い出し | 発注側 |
| 2. 目的と数値目標 | 発注側 |
| 3. 全面リニューアルか改修かの判断 | 発注側(制作会社に相談してもよい) |
| 4. ページ・機能・予算・スケジュールの整理 | 発注側 |
| 5. 依頼先の決定 | 発注側 |
| 6. 構成と画面の設計 | 制作会社(発注側が確認) |
| 7. デザイン・制作・テスト | 制作会社(発注側が確認) |
| 8. 公開と運用・改善 | 発注側と制作会社 |
表は一般的な分担の目安で、実際の分担は依頼先や契約の範囲によって変わります。
1. 今のサイトの課題を洗い出す
アクセス解析の数字や問い合わせの件数、社内やお客様からの声を集め、今のサイトで困っていることを書き出します。「デザインが古い」だけでなく、「採用ページが見つけにくい」「スマートフォンで問い合わせフォームが使いにくい」のように具体的に書くのがコツです。
2. リニューアルの目的と数値目標を決める
課題の中から、リニューアルで解決したいことを選び、目的と数値目標にします。「問い合わせを月◯件にする」「採用サイトからの応募を半年で◯件にする」のように、公開後に測れる形で決めてください。
3. 全面リニューアルか、部分的な改修かを判断する
前の見出しの表を参考に、課題の範囲から判断します。迷う場合は、制作会社に現状を見てもらったうえで相談するのも一つの方法です。
4. 必要なページや機能、予算、スケジュールを整理する
残すページ、新しく作るページ、必要な機能、使える予算、公開したい時期をまとめます。社内で確認・承認する人もこの段階で決めておきます。この内容を文書にしたものが、制作会社に提案を依頼するときの提案依頼書(RFP)になります。
5. 制作会社に相談し、依頼先を決める
まとめた内容をもとに制作会社に相談し、提案と見積もりを比べて依頼先を決める段階です。要件がすべて固まっていなくても、ヒアリングの中で一緒に整理してくれる制作会社もあります。
6. サイトの構成と画面の設計を固める
サイトマップ(ページの一覧と階層)と、ワイヤーフレーム(各ページの画面の設計図)を作ります。どのページに何を載せ、訪問者をどこへ導くかを、デザインに入る前に決める工程です。
7. デザイン・制作・テストを行う
デザインを作り、CMSへの組み込みやコーディングを進めます。公開前には、パソコンとスマートフォンでの表示、リンク切れ、フォームの送信などを確認します。
8. 公開し、運用と改善を続ける
公開したら、古いページからの転送が正しく働いているかを確かめ、目標とした数字を追いかけます。公開はゴールではなく、ここからが成果を伸ばす期間です。
リニューアルにかかる期間の目安
期間はサイトの規模や要件によって変わります。制作期間の一例として、レジットのコーポレートサイト制作では通常3ヶ月からが目安で、最短1ヶ月での納品にも対応しています(レジットのコーポレートサイト制作より)。
期間を左右するのは、手順1〜4の準備にかかる社内の時間と、原稿や写真などの素材の用意です。この期間は新規・リニューアルを問わないコーポレートサイト制作全般の目安で、既存サイトの内容の整理や移行があると長くなることがあります。公開したい時期が決まっているなら、制作期間に加えて社内の準備期間も見込み、早めに課題の洗い出しと目的の整理を始めてください。
予算を抑えたいときの選択肢
予算が限られる場合は、テンプレートを使った制作を選ぶ方法があります。
たとえばレジットのWordPressテンプレート制作の料金の目安は、1ページのシングルプランが20万円(期間〜1ヶ月)、8ページまでのスタンダードプランが30万円(1ヶ月)、16ページまでのプレミアムプランが50万円(〜1.5ヶ月)です(2026年9月時点。WordPressテンプレート制作より。税込・税別などの詳細や正式な金額は、公式ページとお見積もりでご確認ください)。
レジットのコーポレートサイト制作のFAQでも、テンプレートを活用すると格安で制作できるとご案内しています。会社の印象を大きく変えたい、独自の機能が必要といった場合は、オリジナルの制作も含めて相談してください。WordPressで作る場合の費用の内訳は、WordPressのホームページ制作費用にまとめています。
公開時に検索からの流入を落とさないための作業
リニューアルでページのURLが変わる場合は、古いURLから新しいURLへ、恒久的な転送(301などの永続的なリダイレクト)を設定するのが基本です。
Google検索セントラルの「サイト・ホームページ移行について」では、移転の準備として、新旧のURLの対応を決めるよう説明しています。
現在の URL から対応する新しい形式への URL マッピングを準備します。
Google検索セントラル「サイト・ホームページ移行について」
同じガイドでは、リダイレクトはできるだけ長く、一般的には1年以上残すよう勧めています。公開の前後に、次の作業を確認してください。
| 作業 | 確認すること |
|---|---|
| URLの対応表を作る | 古いページごとに、転送先の新しいページが決まっているか |
| 永続的なリダイレクト(301など)を設定する | 古いURLにアクセスすると、対応する新しいページに転送されるか |
| サイト内のリンクを直す | 新しいサイトの中に、古いURLへのリンクが残っていないか |
| サイトマップを更新する | 公開後、新しいURLのサイトマップをSearch Consoleで送信したか |
検索から多く訪問されているページを削除したり、内容を大きく削ったりすると、そのページが集めていた検索からの訪問を失うおそれがあります。アクセス解析で、流入の多いページを先に確認しておくと安心です。
公開後の運用で成果を伸ばす
公開後は、サイトを安全に保つ保守と、数字を見ながらの改善を続けることで、リニューアルの効果が伸びていきます。
WordPressで作ったサイトは、本体やプラグインの更新を放置すると、表示の不具合やセキュリティの問題が起きやすくなります。レジットのWordPress運用保守では、本体とプラグインのアップデートに加え、万一に備えて過去3ヶ月分のバックアップを保管しています。料金は月額1万円からが目安で、プランごとの内容は公式ページでご確認ください(2026年9月時点。WordPress運用保守より)。保守に含まれる作業と相場は、ホームページ制作後の保守費用で詳しく紹介しています。
何を変えるとどんな効果が出るのか、公開後に効果をどう測るのかは、ホームページリニューアルの効果にまとめました。検索からの集客を伸ばす方法は、ホームページ改善のSEO対策でも紹介しています。
リニューアルでよくある失敗
失敗の多くは、準備の段階で目的や判断基準があいまいなまま進めてしまうことから起きます。
見た目を変えることが目的になる
デザインだけを新しくしても、訪問者が求める情報や導線が変わらなければ、問い合わせは増えません。手順2で決めた目的と数値目標に照らして、デザインの案を判断してください。
社内の合意がないまま進める
公開直前になって別の部署から要望が出ると、構成からの作り直しになることがあります。手順4の段階で、関係する部署の要望を集めておくのが近道です。
公開後の体制を決めていない
更新する担当者や保守の依頼先が決まっていないと、公開してすぐに情報が古くなります。公開後に誰が何をするのかも、リニューアルの計画に含めてください。
新しくホームページを作る場合との違い
新しくホームページを作る場合も、目的の整理から公開後の運用までの流れは同じです。一般的には、既存のサイトが無いぶん、課題の洗い出しの代わりに競合や見込み客の調査から始めることが多く、古いURLからの転送も必要ありません。
レジットのコーポレートサイト制作は、無料のお問い合わせ、無料の初回ヒアリング・お見積もり、ご契約、詳細ヒアリング、制作、納品の6つのステップで進めます(レジットのコーポレートサイト制作より)。
よくある質問
ホームページリニューアルの進め方について、よくいただく質問にお答えします。
リニューアルにはどのくらいの期間がかかりますか?
規模や要件によりますが、制作期間の一例として、レジットのコーポレートサイト制作では通常3ヶ月からが目安で、最短1ヶ月での納品にも対応しています。これは新規・リニューアルを問わないコーポレートサイト制作全般の目安です。社内の準備と素材の用意には別に時間がかかるので、早めに準備を始めてください。
要件が固まっていなくても相談できますか?
相談できます。レジットでは、要望がまだ曖昧な段階でも、ヒアリングしながら方向性や改善策を一緒に考えています。
何年くらいでリニューアルするのが一般的ですか?
3〜5年に1回、全面リニューアルする会社が多いといわれますが、年数よりも、スマートフォンでの見づらさや更新のしにくさ、成果の低下といったサイトの状態で判断するのが確実です。判断のサインはホームページのリニューアルは何年ごと?で紹介しています。
まとめ
ホームページリニューアルは、課題の洗い出し、目的と数値目標の設定、改修との判断、要件の整理、制作会社への相談、設計、制作とテスト、公開と運用という8つの手順で進めます。準備の段階を丁寧に進め、公開後の運用まで計画に入れておくことが、リニューアルを成果につなげる近道です。
自社のサイトの課題の整理から相談したい場合は、レジットへのお問い合わせからお気軽にご連絡ください。
参考・出典
この記事で参照した資料です。

