サイトリニューアルでは、目的と数値目標を決めてから進めること、URLを変えるなら古いURLから新しいURLへ転送すること、評価されているページの内容を減らしすぎないこと、公開直後の確認と公開後の運用体制を先に決めておくことです。これらを押さえておくと、公開後に検索からの訪問や問い合わせを落としにくくなります。
デザインを新しくすることに気を取られると、公開後に検索からの訪問や問い合わせが減ってしまうことがあります。この記事では、サイトリニューアルの注意点を8つに整理し、計画・公開前・公開直後・公開後の段階ごとに使えるチェックリストにまとめました。
サイトリニューアルで注意すべき8つのポイント
サイトリニューアルを進めるときは、次の8つに注意してください。
- 目的と数値目標を決めてから進める
- 全面リニューアルか部分的な改修か、範囲を決める
- 関係部署の要望を集め、合意してから制作に入る
- URLを変えるなら、古いURLと新しいURLの対応表を作り、転送を設定する
- 評価されているページの本文や内部リンクを減らしすぎない
- 公開直後に、表示・リンク・転送・フォームを確かめる
- 公開後の更新担当と更新の頻度を決めておく
- 公開後しばらくは検索順位の変動を想定し、数字を観察する
1〜3は計画の段階、4〜5は検索からの流入を守るための作業、6〜8は公開前後の注意点です。以下で、段階ごとに説明します。
計画の段階で注意すること
計画の段階でまず決めるのは、何のためにリニューアルするのかです。アシストの解説は、目的と施策の関係を次のように書いています。
リニューアルの施策は、設定した目的から逆算して決めることが非常に重要です。
株式会社アシスト「サイトリニューアルの手順を解説! リニューアルのタイミングや注意点とは」
「問い合わせを増やしたい」「採用の応募を増やしたい」のように目的を決め、公開後に測れる数値目標にしておきます。課題が一部のページに限られるなら、全面リニューアルではなく部分的な改修で済むこともあります。判断の目安は、ホームページリニューアルの進め方で紹介しています。
デパートの解説は、依頼前や実行前に確認しておきたい項目として、目的とKPIが数値で言語化できているか、運用担当者と更新頻度が決まっているか、リニューアル後のURL構成とリダイレクトの方針が決まっているか、関係部署との合意形成が済んでいるかなどを挙げています。これらが曖昧なまま進めると、要件定義の段階で議論が振り出しに戻りやすくなります。
検索からの流入を守るために注意すること
リニューアルで検索からの訪問が減る原因の多くは、URLの変更とページの中身の変化です。
URLを変えるなら、対応表を作って転送する
ページのURLが変わる場合は、古いURLにアクセスした人を新しいURLへ自動で転送する設定(301などの恒久的なリダイレクト)が必要です。Google検索セントラルのサイト移転のガイドは、準備としてURLの対応表を作ることを挙げ、転送を残す期間について次のように説明しています。
リダイレクトをできるだけ長く保持します(一般的には 1 年以上)。
Google検索セントラル「サイト・ホームページ移行について」
同じガイドでは、301やその他の恒久的なリダイレクトによってPageRankの損失が生じることはないとしています。転送の設定漏れを防ぐには、古いページを一覧にして、ページごとに転送先を決めておくのが確実です。
ページの本文と内部リンクを減らしすぎない
デザインを優先して文章を大きく削ったり、画像に置き換えたりすると、そのページの評価が下がるおそれがあります。SEOHACKSの解説も、リニューアルでSEO上注意すべき項目として、コンテンツ(テキスト)を減らしすぎないこと、内部リンクを減らしすぎないことを挙げています。
検索から多く訪問されているページは、アクセス解析で先に確認しておき、内容を大きく削らないようにしましょう。
公開直後に確認すること
公開前にテスト環境で確認していても、本番の環境では不具合が起きることがあります。TOPPANの解説が挙げる、公開直後に確かめたい項目を表にまとめました。
| 確認すること | 確かめ方 |
|---|---|
| 表示崩れとリンク切れ | すべてのページをパソコンとスマートフォンの実機で見る |
| リダイレクト | 古いURLにアクセスし、新しいURLへ転送されるか見る |
| フォーム | 問い合わせや資料請求を送信し、自動返信メールが届くか見る |
| リニューアルのお知らせ | トップページなどで、変わった点と利用上の注意を伝える |
ECサイトの場合は、決済の動作も必ず確かめてください。
公開後に注意すること
公開後しばらくは、検索順位が上下することがあります。Google検索セントラルのガイドは、移転中にランキングが一時的に変動することを想定するよう書いており、中規模のサイトでも、新しいURLが段階的に表示され始めるまでに数週間以上かかることがあるとしています。
公開直後の数字だけで判断せず、公開前の数字と同じ条件で比べながら観察してください。新しいサイトマップを送信すると、新しいURLが見つけてもらいやすくなります。効果の測り方はホームページリニューアルで期待できる5つの効果と、成果の測り方で紹介しています。
公開後の更新が止まると、せっかく新しくしたサイトの情報もすぐに古くなります。更新する担当者と頻度、CMSやプラグインのアップデートを誰が担うかを、公開前に決めておきましょう。たとえばレジットのWordPress運用保守では、本体とプラグインのアップデートやデータのバックアップを行っていて、料金はレジットでの概算の目安で月額1万円からです(2026年9月時点。WordPress運用保守より。プランごとの内容は公式ページでご確認ください)。
段階ごとのチェックリスト
ここまでの注意点を、段階ごとに確認できるようにまとめました。
計画の段階
- 目的と数値目標を決めた
- 全面リニューアルか部分的な改修かを決めた
- 関係部署の要望を集め、合意した
- 公開後の更新担当と更新頻度を決めた
公開前
- 古いURLと新しいURLの対応表を作った
- リダイレクトの設定方法を制作会社と確認した
- 検索から多く訪問されているページの本文と内部リンクを残した
- 公開前の数字(訪問数、問い合わせ件数など)を記録した
公開直後
- パソコンとスマートフォンで表示とリンクを確かめた
- 古いURLから新しいURLへ転送されることを確かめた
- フォームを送信し、自動返信メールが届いた
- 新しいサイトマップを送信した
公開後
- 検索順位と訪問数の変動を、公開前と同じ条件で比べている
- 更新とアップデートを続けている
よくある質問
サイトリニューアルの注意点について、よくいただく質問にお答えします。
URLを変えなければ、SEOの対策は不要ですか?
URLを変えなくても、ページの本文や内部リンク、タイトルを大きく変えると評価が変わることがあります。検索から多く訪問されているページは、内容を削りすぎないように注意してください。
リダイレクトはいつまで残せばいいですか?
Google検索セントラルのガイドでは、できるだけ長く、一般的には1年以上保持するよう勧めています。
制作会社に任せておけば大丈夫ですか?
作業は制作会社に任せられますが、目的の決定や社内の合意、公開後の更新体制は発注側で決める必要があります。どこまで対応してもらえるかは、契約前に確かめておきましょう。
まとめ
サイトリニューアルでは、目的と範囲を決め、社内の合意を取ってから進め、URLを変えるなら対応表と転送を用意し、ページの中身を減らしすぎないようにします。公開直後は表示・転送・フォームを確かめ、公開後は順位の変動を想定しながら、更新を続けてください。
リニューアルの計画から公開後の保守まで相談したい場合は、レジットのコーポレートサイト制作やレジットへのお問い合わせをご覧ください。
参考・出典
この記事で参照した資料です。

