LP制作の要件定義で決めること|そのまま使えるチェックリストとテンプレート
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LP制作の要件定義で決めること|そのまま使えるチェックリストとテンプレート

LP制作の要件定義とは、誰に何を伝え、読んだ人にどんな行動をしてもらうLPにするのかを、制作に入る前に言葉で決めて制作会社と共有する工程です。決める項目は、目的と数値目標、ターゲット、訴求の軸、流入元、構成と掲載する情報、素材、技術要件と計測、予算とスケジュール、体制の9つに整理できます。

この記事では、9項目をそのまま書き込めるLP専用の要件定義書テンプレートと記入例、制作会社に渡す前のチェックリストを載せました。レジットの制作の流れや対応範囲も交えながら、発注側が決めることと制作会社に任せられることの線引きの目安、あいまいなまま進めたときに起きやすいこともまとめています。

LPの要件定義とは?決めることは9項目

この記事では、LPの要件定義で決めることを次の9項目に整理します。

  1. 目的と数値目標(資料請求、購入、予約など、LPで促す行動と、その件数)
  2. ターゲット(誰が、どんな場面で、何に困ってLPを開くのか)
  3. 訴求の軸(競合ではなく自社を選ぶ理由)
  4. 流入元(広告、メール、SNSなど、読む人がどこから来るか)
  5. 構成と掲載する情報(伝える順番と、載せる情報・載せない情報)
  6. 素材(写真、原稿、ロゴ、お客様の声などを誰が用意するか)
  7. 技術要件と計測(公開先、フォーム、何を成果として数えるか)
  8. 予算とスケジュール(制作費、公開後の費用、公開日、確認の日程)
  9. 体制(発注側で確認・承認する人)

1ページで完結するLPは、複数ページのホームページに比べて、ページ構成や更新の仕組みといった決めごとが少なくなる傾向があります。そのぶん「誰に、何を伝えて、どう行動してもらうか」の比重が大きいのがLPの特徴です。

LPで特に重みが増す3つの決めごと

LPは1ページで1つの行動だけを促すページなので、ホームページ以上に重要になる決めごとが3つあります。

ゴールの行動を1つに絞る

資料請求も問い合わせも採用応募も、と行動を並べると、読む人は迷ってしまいます。LPで促す行動は1つに決め、そのほかの導線は載せないか、目立たない位置に置いてください。

流入元と訴求をそろえる

LPを訪れる人は、検索広告やSNSの広告、メールなどをきっかけにやって来るのが一般的です。広告で「初月無料」とうたったのにLPの冒頭に書かれていなければ、訪問者はすぐに離れていくでしょう。どの流入元から、どんな言葉を見て来る人を想定するのかを、要件の段階で書き出しておきます。

成果の数え方を決めておく

公開後に改善していくには、何を成果として数えるかが決まっている必要があります。フォームの送信完了なのか、電話ボタンのタップなのかを決め、計測のタグを誰が設置するかまで確認してください。公開後の改善の進め方はLPOで成果を上げるための完全ガイドで詳しく扱っています。

項目ごとの決め方

どの項目も、「制作会社が読んで、同じものを思い浮かべられるか」を基準に書きます。あいまいな書き方と、伝わる書き方の違いは次のとおりです。

あいまいな書き方制作会社に伝わる書き方
売上を伸ばしたい公開3か月後に、資料請求を月20件にする
30〜40代のビジネスパーソン毎月の勤怠の集計に時間を取られている人事担当者
おしゃれな感じにしたい導入企業の声で、信頼できる印象にしたい
なるべく早く公開したい展示会(10月15日)の翌週、10月22日までに公開したい

目的と数値目標

「売上を伸ばしたい」だけでは、構成もデザインも決まりません。「資料請求を月20件にする」のように、行動と数字をセットで書きます。数字の根拠が無ければ、今の件数と、広告費からさかのぼった目標値を並べておくだけでも、制作会社との話は進めやすくなります。

ターゲットと訴求の軸

年齢や役職だけでなく、どんな場面で、何に困ってLPを開くのかまで書き出してください。訴求の軸は、競合と比べたときに自社を選ぶ理由です。レジットでは、市場の分析で求められているニーズを、競合の調査でトレンドを確かめ、商品の強みと合わせて制作に反映しています。

流入元

広告やメールなど、読む人がどこから来るのかと、そこで見せている言葉を書き出します。考え方は、前の節の「流入元と訴求をそろえる」で紹介したとおりです。

構成と掲載する情報

伝える順番の骨組みを決めます。細かい文章は制作の工程で詰めればよく、この段階で必要なのは「必ず載せる情報」と「載せない情報」の区別です。料金を載せるか、お客様の声を何件使えるか、といった判断はここで済ませます。

素材

写真、原稿、ロゴ、実績の数字などを、発注側と制作会社のどちらが用意するかを決めます。手元に素材が無い場合の対応は、依頼先ごとに確認してください。レジットの場合は、契約している有料素材サイトの写真を使うほか、商品を送っていただければ簡易的な撮影にも対応しています。ただし商材によっては難しく、訴求力が落ちるおそれもあるので、まずはご相談ください。別途費用で撮影素材をご用意することもできます(レジットのLP制作サービスより)。

技術要件と計測

公開するサーバーとドメイン、フォームの入力項目、成果として数えるものを確認します。既存のホームページの一部として公開する場合は、サイトの管理者との調整も必要です。

予算とスケジュール

制作費だけでなく、広告費や公開後の改善の費用も含めて予算を考えます。スケジュールは、公開したい日から逆算し、構成とデザインの確認にあてる日を先に押さえておくと、途中で止まりにくくなります。

体制

発注側で原稿や画面を確認する担当者と、最終的に承認する人を決めます。承認する人が途中で内容を見て方向を変えると、工程をさかのぼる修正になりがちです。構成の段階から一度は目を通してもらいましょう。

そのまま使えるLP要件定義書テンプレート

次の枠をコピーして、社内の共有ドキュメントに貼り、自社の情報を書き込んでください。[ ]の中は、その項目を主に決める人の目安です。

LP要件定義書(作成日:  年  月  日/作成者:    )

■1. 目的と数値目標[発注側]
・LPで促す行動(1つだけ):
・数値目標(件数と期限):
・今の件数(あれば):

■2. ターゲット[発注側と制作会社]
・誰が読むか(業種・役職・立場):
・どんな場面で、何に困ってLPを開くか:

■3. 訴求の軸[発注側と制作会社]
・競合ではなく自社を選ぶ理由:
・理由を裏づける実績や数字:

■4. 流入元[発注側]
・広告、メール、SNSなど:
・流入元で見せている言葉(広告文など):

■5. 構成と掲載する情報[発注側と制作会社]
・必ず載せる情報:
・載せない情報(発注側が決める):

■6. 素材[発注側と制作会社]
・発注側が用意するもの:
・制作会社に用意してもらうもの(有料素材、撮影など):

■7. 技術要件と計測[発注側と制作会社]
・公開先(サーバーとドメイン):
・フォームの入力項目:
・成果として数えるもの:
・計測タグを設置する人:

■8. 予算とスケジュール[発注側]
・制作費:
・公開後の改善や広告の費用:
・公開したい日:
・構成とデザインを確認できる日:

■9. 体制[発注側]
・担当者:
・最終的に承認する人:

記入例は次のとおりです。架空の法人向け勤怠管理システムの、資料請求LPを想定しています。

LP要件定義書(記入例:架空の法人向け勤怠管理システム)

■1. 目的と数値目標
・LPで促す行動:資料請求(フォームの送信)
・数値目標:公開3か月後に、資料請求を月20件
・今の件数:月8件(展示会後のお礼メールから届く資料請求)
■2. ターゲット
・従業員50〜300名の企業の人事担当者
・毎月の勤怠の集計に時間を取られ、ツールを探している
■3. 訴求の軸
・今使っている給与ソフトと、そのまま連携できる
・裏づけ:導入企業の声3件
■4. 流入元
・検索広告と、展示会の後に送るお礼メール
・広告文:「給与ソフトとそのまま連携」
■5. 構成と掲載する情報
・載せる:料金の目安、導入企業の声3件、よくある質問
・載せない:採用情報、ほかの製品の紹介
■6. 素材
・画面の画像は発注側、人物の写真は有料素材を使う
■7. 技術要件と計測
・自社サイトの下層に公開。フォームは会社名・氏名・メールの3項目
・資料請求フォームの送信完了ページの表示を成果として数える
・計測タグは制作会社が設置する
■8. 予算とスケジュール
・制作費と、公開後3か月分の改善の費用を分けて確保
・展示会(10月15日)の翌週、10月22日までに公開。構成とデザインの確認日を先に押さえる
■9. 体制
・担当は人事部の担当者、最終承認は人事部長

すべての欄を最初から埋める必要はありません。空欄が残っていても、初回のヒアリングで制作会社と一緒に埋めていけます。

制作会社に渡す前のチェックリスト

テンプレートを書いたら、制作会社に渡す前に次の10点を確認してください。

  • LPで促す行動を1つに決めた
  • 行動の件数と期限を、数字で書いた
  • 読む人が「どんな場面で、何に困っているか」を1文で書けた
  • 競合ではなく自社を選ぶ理由を、1つ書けた
  • 流入元で見せている言葉と、LPで最初に伝えたいことがそろっている
  • 必ず載せる情報と、載せない情報を分けた
  • 素材を誰が用意するか、撮影が必要かを決めた
  • 公開先とフォームの入力項目、成果として数えるものと計測を設置する人を決めた
  • 制作費と、公開後の改善や広告にかける費用の予算感を書いた
  • 公開日、確認に使える日、最終的に承認する人を決めた

残った項目は、制作会社に「まだ決まっていない」と伝えれば十分です。決まっていないことを伝えるだけでも、打ち合わせで何から話すかがはっきりします。

発注側が決めることと、制作会社に任せられること

事業の事情に関わることは発注側が決め、見せ方や作り方は制作会社に任せられます。

区分主な項目
発注側が決めること目的と数値目標、流入元、予算、公開日と確認日、承認する人、載せない情報
制作会社と一緒に決めることターゲット像、訴求の軸、構成、素材の分担、公開先とフォーム、計測の方法
制作会社に任せられること構成案の作成、原稿、デザイン、コーディング、有料素材の手配

表は線引きの一例で、実際の分担は会社や案件によって変わります。テンプレートの[ ]も、この表に合わせました。

社内にWebに詳しい人がいなくても、制作会社のヒアリングを通じて要件を固めていけます。レジットでは課題の分析から構成の提案、ライティング、デザイン、コーディング、広告運用までを一括でお受けしていて、コーディングだけといった部分的なご依頼にも対応しています(レジットのLP制作サービスより)。任せる範囲が広いほど、発注側は目的や予算、公開日、承認する人といった、事業の事情に関わる判断に集中できます。依頼先を比べる段階なら、LP制作会社の選び方も参考にしてください。

要件定義はいつ、どれくらいかけて行う?

要件定義は、制作会社に問い合わせてから制作に入るまでの間に、ヒアリングを重ねながら固めていきます。

レジットの流れでは、初回のヒアリングでご要望を伺い、お見積もりとスケジュールの目安をお伝えします。ご契約後は必要に応じて詳細なヒアリングを行い、制作へ進みます(レジットのLP制作サービスの制作の流れより)。レジットでの目安では、お申し込みから制作に着手するまでが1〜2週間程度です。制作に入ってからは、最初の構成作成にさらに1〜2週間程度かかります。どちらも時期の繁閑によって前後します。テンプレートがおおむね埋まっていれば、ヒアリングで確認することが減り、話を進めやすくなります。公開までの期間の目安と、納期が延びる原因は、LP制作は何日かかる?にまとめています。

要件があいまいなまま進むと起きること

要件があいまいなまま制作に入ると、あとから前の工程に戻る修正が起き、期間と費用が増えやすくなります。

たとえば、デザインが仕上がってから「実は展示会の来場者向けだった」とターゲットが変わると、構成から作り直さなければなりません。配色やボタンの大きさを調整するような、工程の中での修正とは手間がまったく違います。

レジットでは工程ごとの修正には追加料金なしで対応していますが、制作工程を大幅にさかのぼる場合は、修正の規模や内容によってご相談させていただくことがあります(レジットのLP制作サービスより)。手戻りを防ぐには、構成に入る前に、テンプレートの「目的と数値目標」「ターゲット」「訴求の軸」について、発注側の考えを社内でまとめておくのが近道です。見積もりで見落としやすい追加費用は、LP制作の見積もりの見方で紹介しています。

予算によって、LPに盛り込める情報量が変わる

予算によって、要件定義で決めた内容をLPにどこまで盛り込めるかが変わります。

レジットでお伝えしている制作費の概算の目安では、20万円未満は基本的にLPの構築が難しく、20万円からは成果にこだわらず最低限のページが必要な場合に対応できます。30〜50万円は事前の分析を踏まえて情報量をある程度厳選したLP、50〜90万円は分析に加えて情報量も豊富で、商品の魅力を最大限表現するLPが目安です。いずれも正式な価格表ではなく、内容によって変わる参考の金額です。価格帯ごとの違いはLP制作の費用相場で詳しく紹介しています。

予算を抑えるほど、テンプレートの「ターゲット」と「訴求の軸」について、発注側の考えをできるだけ具体的に書いておいてください。限られた情報量の中で何を優先して載せるかを、制作会社と決めやすくなります。

よくある質問

LP制作の要件定義について、よくいただく質問にお答えします。

要件定義書は発注側が作らないといけませんか?

必ずしも発注側が完成させる必要はありません。目的と数値目標、流入元、予算、公開日、承認する人など、発注側が決める項目だけでも書いておけば、残りはヒアリングで制作会社と一緒に埋めていけます。

要件定義の途中で内容を変えてもいいですか?

制作に入る前であれば、変更による影響は小さく済みます。変えるなら構成作成に入る前までに決めておくと、手戻りを最小限にできます。

テンプレートは、どこに貼って使えばいいですか?

文字だけの書式なので、社内で使っている文書作成ツールや共有ドキュメントなど、関係者が見られる場所ならどこに貼っても問題ありません。発注側と制作会社の両方が書き込める場所に置いておくと、ヒアリングのたびに最新の内容を確かめられます。

まとめ

LP制作の要件定義では、目的と数値目標、ターゲット、訴求の軸、流入元、構成と掲載する情報、素材、技術要件と計測、予算とスケジュール、体制の9項目を、制作に入る前に言葉にしておきます。

まずはテンプレートをコピーして、書けるところまで書いてみてください。空欄が残ったまま、レジットへのお問い合わせから、要件の整理の段階からご相談いただいてかまいません。

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Writing by

レジット編集部

株式会社レジット(2013年設立・東京都渋谷区)の編集部です。レジットは集客に強いWebサイト制作を軸に、ホームページ・LP・ECサイト・WordPressの制作、SNS運用、動画・CG制作、インターネット広告の運用までを手がけています。編集部では、制作と運用の現場で実際に向き合っている課題をもとに、Web担当者の方がすぐに使える実践的な情報をお届けします。

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