WordPressのAIO対策|設定画面ごとの手順と、入れなくていいプラグイン

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WordPressのAIO対策|設定画面ごとの手順と、入れなくていいプラグイン

WordPressでAIO対策をするなら、新しいプラグインを入れる前に、検索エンジンでの表示設定とrobots.txt、XMLサイトマップ、SEOプラグインが出力する構造化データ、著者と更新日の表示の4つを確認してください。Googleは、AI Overview(AIによる概要)に表示されるための特別な最適化や追加の技術要件はないとしており、この4つが整っていれば土台はできています。

この記事では、WordPressの管理画面のどこを見ればよいかを手順ごとにまとめ、レジットが自社のWordPressサイトで実際に点検した結果と、点検で見つかった直すべき点も載せました。llms.txtのように「入れなくていいもの」と、その根拠も示します。

WordPressのAIO対策は、4つの確認から始める

WordPressで最初にやるのは、設定を足すことではなく、今の設定がGoogleの邪魔をしていないかを確かめることです。確認する場所は次の4つです。

  1. 検索エンジンでの表示設定とrobots.txt:管理画面の「設定」>「表示設定」と、ブラウザで開く /robots.txt
  2. XMLサイトマップ:WordPress本体またはSEOプラグインが出力するサイトマップと、Search Consoleへの登録
  3. 構造化データ:SEOプラグインやテーマが出力している会社・記事・著者の情報
  4. 著者・会社情報と更新日:記事ページに表示される著者名、著者ページ、更新日

AIO対策の考え方や、引用されやすい記事の書き方はAIO対策とは?SEOとの違いと、AI Overviewに引用される記事の作り方で説明しています。この記事ではWordPressの設定に絞ります。

手順1:検索エンジンでの表示設定とrobots.txtを確認する

まず、サイト全体が検索エンジンに「インデックスしないで」と伝える設定になっていないかを確かめます。AI Overviewの引用元になるには、ページがインデックスされ、スニペットを表示できる状態であることが条件だからです。

  1. 管理画面の「設定」>「表示設定」を開き、「検索エンジンでの表示」の「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックが入っていないことを確かめる
  2. ブラウザで https://自社のドメイン/robots.txt を開き、Disallow: / のようにサイト全体を拒否する行がないかを見る
  3. SEOプラグインの記事ごとの設定で、公開したい記事に「noindex」や、スニペットの長さを制限する指定が付いていないかを確かめる

1のチェックは、制作中のテスト環境で入れたまま本番公開してしまう事故がよく起きる箇所です。WordPressの公式ドキュメントでも、このチェックは検索エンジンにサイトをインデックスしないよう求める設定だと説明されています。

参考までに、レジットのサイトのrobots.txtは次のとおりです。管理画面(/wp-admin/)だけを拒否し、サイトマップの場所を伝える最小限の内容で、AIのために特別な行は足していません。

User-agent: *
Disallow: /wp-admin/
Allow: /wp-admin/admin-ajax.php

Sitemap: https://www.legit.co.jp/sitemap.xml
Sitemap: https://www.legit.co.jp/sitemap.rss

手順2:XMLサイトマップを1つに絞ってSearch Consoleに送る

サイトマップは、WordPress本体とSEOプラグインのどちらか一方のものを使い、そのURLをSearch Consoleに登録します。WordPressはバージョン5.5から、本体だけで /wp-sitemap.xml にサイトマップを出力するようになりました。一方で、SEOプラグインを入れると、プラグイン側のサイトマップが別のURLに作られることがあります。

レジットのサイトでは、SEOプラグインのAll in One SEOが /sitemap.xml を出力し、本体の /wp-sitemap.xml にアクセスすると、そちらへ転送される設定になっていました。サイトマップが2つ並んで登録されていると、どれが正しいのか管理する側も迷います。Search Consoleの「サイトマップ」で、登録済みのURLが1つに揃っているか確かめてください。

手順3:SEOプラグインが出力する構造化データを点検する

構造化データは、会社・記事・パンくずリストが1組だけ出力され、その内容がページに見えている情報と一致していれば十分です。点検では「二重に出ていないか」と「中身が正しいか」の2点を見ます。

レジットのサイトの記事ページを調べたところ、SEOプラグインが1つのJSON-LDにまとめて、次の情報を出力していました。

 
種類 中身 点検の結果
BlogPosting(記事) 見出し、公開日、更新日 問題なし
BreadcrumbList(パンくず) トップからの階層 問題なし
Organization(会社) 社名、ロゴ 問題なし
著者 「レジット編集部」 個人(Person)として出力
 

見直しが必要だったのは、最後の著者です。「レジット編集部」は組織の名義なので、型は個人(Person)ではなく組織(Organization)が合っています。Googleの記事の構造化データのドキュメントでも、著者の型にはPersonかOrganizationを使い分けるよう示され、次のように書かれています。

作成者を Google が正しく認識しやすくなるように、type プロパティと url プロパティ(または sameAs プロパティ)を使用することを強くおすすめします。

Google 検索セントラル「記事(Article)の構造化データ」

編集部名義で記事を書いている会社は、同じ状態になっていないか確かめてみてください。二重出力の確認は、記事ページのソースを表示して application/ld+json を検索し、同じ種類の情報が2か所から出ていないかを見るのが手早い方法です。テーマにも構造化データを出す機能がある場合、SEOプラグインと両方がオンになっていると重なりやすくなります。

変更したあとは、Search ConsoleのURL検査で、Googlebotが実際に取得したHTMLを確認します。管理画面の表示ではなく、公開されたHTMLで確かめるのがポイントです。

手順4:著者・会社情報と更新日を表示する

記事ページには、誰が書いたか、どの会社が運営しているか、いつ更新したかを、読者に見える形で表示します。構造化データに書いた著者や日付は、ページ上の表示と一致している必要があるため、表示側を整えることが先になります。

  • 著者名のリンク先に、著者(または編集部)のページを用意する
  • 著者ページから、会社概要のページへリンクする
  • 記事に公開日と更新日を表示する。内容を直していないのに日付だけを新しくしない

テーマによっては、著者名や更新日の表示が初めからオフになっています。表示の有無は「外観」>「カスタマイズ」やテーマの設定画面で切り替えられることが多いので、実際の記事ページで見え方を確かめてください。

入れなくていいプラグインと設定

AIO対策をうたうプラグインや設定のうち、Google検索のAI Overviewのためだけに入れる必要がないものがあります。

  • llms.txtを作るプラグイン:Googleは2026年6月の更新で、llms.txtはGoogle検索には必要なく、検索での見え方にプラスにもマイナスにも影響しないと明記しました。レジットのサイトでは、SEOプラグインが自動で作っていたので、そのままにしています。
  • AIクローラーをまとめて許可・拒否するプラグイン:Google検索のクロールは、通常のGooglebotへの設定で決まります。手順1のrobots.txtが整っていれば、AI Overviewのために別の設定は要りません。
  • FAQの構造化データを追加するプラグイン:よくある質問のリッチリザルトは、2026年5月7日以降Google検索に表示されなくなりました。
  • Google-Extendedの許可設定:GeminiのトレーニングなどにGoogleがコンテンツを使うかを管理するためのものです。

Google-Extendedについて、Googleは次のように説明しています。

Google-Extended が Google 検索でのサイトの登録に影響したり、Google 検索でのランキング シグナルとして使用されたりすることはありません。

Google 検索セントラル「Google の一般的なクローラー」

プラグインが増えるほど、更新の手間と、機能どうしの衝突は増えます。同じ役割のSEOプラグインを2つ入れない。これだけでも、構造化データの二重出力はかなり防げるはずです。

設定を変える前後の点検メモ

設定を変えるときは、変更前にバックアップを取り、変更後に公開されたページで結果を確かめます。次のメモをコピーして、作業のたびに使ってください。

【WordPress AIO点検メモ】 作業日:    担当:

■ 変更前
[ ] サイト全体のバックアップを取った(ファイルとデータベース)
[ ] 変更する設定画面のスクリーンショットを残した

■ 確認(手順1〜4)
[ ] 設定>表示設定「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」がオフ
[ ] /robots.txt にサイト全体を拒否する行がない
[ ] 公開したい記事に noindex / nosnippet / max-snippet が付いていない
[ ] Search Console に登録したサイトマップが1つに揃っている
[ ] 記事ページのソースで application/ld+json が重複していない
[ ] 著者の型が名義に合っている(個人=Person、会社・編集部=Organization)
[ ] 記事ページに著者名・公開日・更新日が表示されている

■ 変更後
[ ] Search Console の URL検査で、Googlebot が取得したHTMLを確認した
[ ] キャッシュを削除したうえで、スマートフォンとパソコンで表示を確認した

Googleは、設定の変更が再クロールで反映されるまでに、数日から数か月かかる場合があると説明しています。変更した日をメモに残しておくと、あとでSearch Consoleの数字と見比べやすくなります。WordPress本体やプラグインの更新そのものの注意点は、WordPressセキュリティ対策の優先順位と手順にまとめています。

社内でやることと、保守会社に頼むこと

4つの確認のうち、管理画面を見るだけの作業なら社内で対応可能です。ファイルやテーマのコードを触る作業は、保守会社や制作会社に頼むほうが安全です。

 
作業 社内でできる 保守会社・制作会社に頼む
表示設定・noindexの確認 ○ ―
robots.txtの修正 確認まで 修正
サイトマップの整理と登録 Search Consoleへの登録 プラグイン設定の整理
構造化データの修正 重複の確認まで テーマ・プラグインの修正
著者ページ・更新日の表示 著者情報の入力 テーマの表示の変更
 

レジットのWordPress保守・運用代行では、WordPress本体とプラグインの更新、バックアップ、毎月の保守報告を行っています。料金は月額1万円からが目安(2026年9月時点)で、プランごとの内容と正式な金額はサービスページとお見積もりでご確認ください。他社が制作したサイトにも対応しており、ページの修正やテスト環境の用意は、内容に応じて別途お見積もりになります。

よくある質問

WordPressの担当者からよく聞かれる3つの質問に答えます。

AIO対策のためにテーマを替える必要はありますか?

ありません。AI Overviewのための専用テーマはなく、見出しが正しく使われているか、表示が重すぎないか、著者や更新日を表示できるかを確かめれば足ります。テーマ選びの注意点はWordPress有料テーマの長所とデメリットで説明しています。

All in One SEOとYoast SEOは、どちらがAIO対策に向いていますか?

どちらでも、この記事の4つの確認はできます。大事なのは、SEOプラグインを1つに絞り、構造化データやサイトマップが重複しないようにすることです。

設定を直したら、すぐにAI Overviewに載りますか?

すぐには載りません。Googleの再クロールを待つ必要があり、載るかどうかは記事の中身と検索の内容によって決まります。設定は引用される前提を整える作業で、そのうえで問いに答える記事を増やしていくことが欠かせません。

まとめ

WordPressのAIO対策で最初にやるのは、プラグインを増やすことではなく、表示設定とrobots.txt、サイトマップ、構造化データ、著者情報の4つの確認で、今の設定がGoogleの邪魔をしていないかを確かめることです。まずは、この記事の点検メモを使って、自社サイトの記事ページを1つ調べてみてください。

点検で見つかった修正を任せたい、定期的な更新とあわせて見てほしい、という場合はお問い合わせからご相談ください。

参考・出典

この記事で参照した資料です。

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