2021.02.20

本好きな私の読書術・読書法紹介 〜マコなり社長リスペクト回〜

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私の読書術・読書法

旅田です。

マコなり社長のYouTubeチャンネルを、よく視聴しています。

氏の合理的な考え方が好きなので、ほぼすべての動画は見ていると思いますが、特に良いのは「すぐ実行できるアクションプランまで落とし込んでいる点」ですよね。

 

そんなマコなり社長の動画の中でも私的に「共感度」が高かったのが、【読書術】についての、こちらの動画でした。

 

ただの読書」は時間の無駄。100人に1人の人材になる読書法

https://youtu.be/RJa4HoOIsc0

 

こちらの動画では、

読書の成果 = 読んだ本の数 × 良い本に出会う確率 × 行動を起こす確率

という公式をベースに、各変数を最大化するテクニックや考え方を具体的に紹介しています。

読書の目標は「その日から行動が変わること」であり、知識の積み重ねだけではなく、「自分の影響の輪」の中で活かせるものに集中し、その輪を大きくしよう。

私なりに一言で要約するとこんなところですが、実に的を射ているなと感動すら覚えました。

つまらない本は思い切って読むのをやめる。これも非常に分かりみが深みでしたね〜。

 

……ということで、今回はそんなマコなり社長が紹介していた読書術にひたすら共感している私が実践する読書術をご紹介してみます!

これを読むことで、

  • マコなり社長の仰る「その日から行動が変わる」読書が、より身に付く!
  • より費用対効果の高い読書ができる!
  • どケチ、貧乏でもできる!

と思いますので、私的にもいささか挑戦的な内容となっておりますが、ぜひ最後までお付き合いください。

はじめに

読書術・読書法「はじめに」

「どケチ」ってなんだよ、とお思いの方へ。

そう、こちらは私、旅田のどケチな部分が編み出した読書法です。

非常に癖が強く、中には主観的な意見も散見するかと思いますが、その点はぜひ広い心でご容赦いただけますと幸いです。

 

また、今回私がアナログ人間なこともあり、紙の本を対象とした読書術・読書法が中心となります。

電子書籍が主戦場となる方には大変申し訳ないのですが、転用できる内容もあると思いますのでご理解ください。

 

今回、「購入編」「準備編」「読書編」「読後編」の4パートでご紹介してまいります。

読書術 -購入編-

読書術・読書法「購入編」

まずは私が読むべき本を選び、購入するときに意識している点をご紹介します。

読書の目的を決める

読書の目的が知識の貯蓄のみではない点、マコなり社長も仰っていたかと思います。

読書に費やす貴重な時間はそのまま自分の糧にしたいところですが、よりレバレッジを効かせるという意味で【一年後に実現したいこと】をイメージしてから動き出すのが良いです。

  • 一年後、平社員からチームリーダーになる
  • 一年後、営業成績を2倍にする
  • 一年後、資格を取る

などです。

一年というと少し先のことのようですが、そのためにやれることはたくさんあるはずです。まずはインプットの部分でその一冊の本にフォーカスし、そこから得られるものはすべて自分の血肉にする気概で本を読みます。

前置き・目次・著者を知る

目的を決めたら、それを達成できると思われる本を探さなければなりません。

その際に私がチェックするのは「前置き」「目次」「著者」です。

前置き

文章の書き出しには、著者の知恵と努力が最も凝縮されています。

なぜなら、ここで買われるかどうかが決まるからです。

著者による出し惜しみのない全力投球の要旨が最も推敲された形で記されているため、ここをはじめに読み込むことで、本文全体の質が透けて見えるのです。

文章を書いたことがある方なら、書き出しに最も注意を払うイメージは何となくでも共感できるのではないでしょうか?

目次

読書術を語ったどの書籍も「目次は必ず意識して読め」と記されていました。

前置き同様、目次も全体を表す部分でもあるので、貴重な時間と集中力を効率よく必要な本にだけ費やすためにも、しっかりと目次で全体理解ができるように意識します。

著者

どんな方が書かれているのかも、私は確認するようにしています。

著者の方の肩書きや経歴、立場、専門分野などを頭に入れておくことで、どのポジションからの意見となっているかを理解しながら読み進められるためです。

これは、ただ説得力を増すだけでなく、「あのバックグラウンドがあったからこの主張があるのか」といった文脈の理解、発見につながってきます。

目的を達成できると信じる

前置きや目次から「この本は私の目的達成に活かせるだろう」という本が見つかったら、それが購入すべき本です。

ただし、世の中にごまんとある本ですから、正直なところ玉石混交であることに異論の余地はないでしょう。

とは言え、ここは手に取った本にこそ目的達成のヒントが記されていると信じ、そこから具体的なアクションプランを見出す努力をすべきです。

良い本は目的達成に導くアクションプランがしっかり説かれています。

「この本の内容を信じてアクションさえ起こせば必ず目的を達成できる!」という気持ちになるよう、モチベーションを高めていくことが重要になると考えます。

100円の古本を買う

こちらはケチな私が意識している点ですが、そもそも基本的に一冊の本から得られる情報の質と販売価格に相関関係はないという前提のもと、情報のコスパを意識した選定も大切にしています。

実際、100円にこだわっている訳ではないですが、よく利用するブックオフには100円コーナーも充実していますよね。

 

ただし、古本は単純に情報が古過ぎたり、今の自分に応用しにくいものが多いため、その点は要注意です。

この点については、自分が良書だと思える本を多く取り揃えてる古本屋を見つけておくと便利です。(個人的には、吉祥寺の愛書堂よみた屋さんや元住吉のふもすけ堂さんはお気に入りでした。)

読書術 -準備編-

読書術・読書法「準備編」

次に、無事に本を買えた私が心置きなく読書するために準備する点をご紹介します。

買ったその足でカフェに向かう

「積読(つんどく)」という言葉もありますが、人には時と場合による熱量の違いがあるため、私は読みたいというモチベーションが最高潮である購入直後に読了する意識をもつようにしています。

ではどこで読むべきかという話ですが、基本的には自分が集中できるならどこでも良いんじゃないでしょうか。

 

私の場合は基本的に二択で、「カフェ」か「立ち読み」が中心です。

ここで、私の思うそれぞれメリット・デメリットをご紹介します。

カフェのメリット

特に都心のカフェでは、勉強中の学生や、PCで仕事をするサラリーマンなど、一人でもくもくと作業をしている客が多いので、一緒になって集中できる雰囲気があったりします。つまりは予備校の自習室のそれです。

それをコーヒー一杯分の金額で享受できるので、コスパもかなり高いと思っています。

カフェのデメリット

店によってはそもそも席が確保しにくい他、トイレが混んでいたり、意外と騒がしかったりなど、場合によりけりなデメリットはあるかもしれません。

あとは、そもそも長居を禁じているお店もありますので、その点は注意が必要です。

立ち読みのメリット

まずそもそも本すら購入していないため、完全なる無料ですからコスパは最強とみてまず間違いないでしょう。

また、私の場合は足腰を鍛えるためのランニングが習慣化している手前、立ち読みをすることで文字情報だけでなく下半身の筋力も得ており、まさに一石二鳥という無双状態になることができます。

立ち読みのデメリット

立ち読みの最大のデメリットは本の所有権がない点に尽きるでしょう。

後述する書き込みやドッグイヤーといった行為がNGのため、後から読み直す場合に復習のしにくさがあるかもしれません。

もちろん、あまり長時間の立ち読みはマナー的にも良くありません。

中には立ち読みを禁じているお店もありますから、過度の立ち読み行為は注意が必要です。

カバーはただちに捨てる

みなさん、学生時代の教科書を思い出してください。

カバーって、ほとんどありませんでしたよね?

あれは、もしかすると単にコストカットの意味合いが強いのかもしれませんが、個人的にはカバー(=本を綺麗に保つためのもの)がないことで、書き込みやドッグイヤーなど、あえて汚く使い倒せる心理状態に誘導しているのだと思えてならないのです。

 

自分の目的を達成するための “教科書” をぼろぼろになるまで使い倒すべく、中途半端な美しさを保つためだけのカバーはいの一番に捨て去りましょう!

やっすい単色ボールペンを準備する

安いものでいいので、複数用意します。

とにかく「本を綺麗に保とう」という考えは捨て置き、この本を使い倒して自分の糧にすることだけにフォーカスを当てます。

スマホは調べ物以外では死んでも見ない

スマホは時間泥棒です!

読書のみならず、何かしらの作業をしようというあなたのやる気を下げようと必死で邪魔をしてきます。

とはいえ、読書中はどうしても辞書代わりにスマホを使うタイミングが出てくるでしょうから、調べ物以外での利用は固く禁じます。

アプリなどの通知は切り、読書中はしっかりと自分の目的達成にのみフォーカスを当てます。

読書術 -読書編-

読書術・読書法「読書編」

準備が整い、いよいよ本を読むときがきました。

ここでは私が読書中に意識している点をまとめましたので、少し多いですがそれぞれご確認ください。

前置き・目次を改めて読み込む

本文を読む上で理解の助けとなる部分ですから、改めてしっかりと読み込んでみます。

ちなみに、この「理解の助けとなる部分」という点においては、マコなり社長が別の動画でも仰っていた「メンタルモデル」の概念によく似ています。

 

話し方の極意】なぜあなたの話は分かりにくいのか

https://youtu.be/lLHGUlMbti0

 

「メンタルモデル」を一言で言えば、

これから何を話すかを常に分かるように話す

ことで、認知心理学の概念だそうです。

読書においてもこの考え方が当てはまるのですが、前置きや目次を捉えることで、本文における著者の主張や論の展開が把握しやすくなります。

気付きのある一文に傍線・枠線を引く

読み進めているうち、

  • なるほど、こうやれば良かったのか!
  • この内容は目から鱗が落ちるな!
  • これはすぐにでも実践したい!

といった「気付き」のある部分が多々出てくることでしょう。

その場合、準備していたやっすい単色ボールペンを使って、ひたすら傍線でマーキングをしていきます。

経験上、良書だと思った本の場合で、だいたい1見開き1マークくらいは傍線を引いていたかと思います。とにかく、常にボールペンは片手に持ちながら読み進めるイメージです。

また、特に響いた箇所には傍線ではなく枠線でマーキングしています。

 

とはいえマーキングすることが目的ではないので、あくまで読むことに主眼を置き、「あっ」と思った瞬間だけマーキングするイメージです。

私の理想は、もはや完全に脊髄反射でビャッと線を引いており、大脳はノンストップで文章を読み続けている状態です。

きれいな印を付けることに時間と思考力を費やすことがもったいないので、色も単色のみ、マーキングも雑で良いのです。

 

また、必要に応じてそのままページの隅にメモ書きもしています。

メモの内容も基本的に自由ですが、一年後の自分が改めて読み返したとき、現在の自分がたどった思考のプロセスが確認できるのがベストです。

実際に私がよくやるのは、初めて読んだときに思わず呟いてしまった感嘆表現をそのまま漫画の吹き出しにして記すことです。

「えっ、こんな意外な方法で2倍の効果が得られるの?!」などといった具合です。

これにより、将来の自分が「え、逆にこんな当たり前の方法すら知らなかったの? 当時の自分ダサっ」といった振り返りができる訳です。

不明点はその場で理解できるまでググる

わからない単語はすぐにスマホでググっています。

ただしスマホには悪魔の誘惑が無数にあるため、とにかく目的を見失わないように意識しながら、不必要な使用は断固避けます。

スマホを開く場合の自分ルールとして、片手に本、もう片手にスマホの検索画面を開き、本とスマホを隣り合わせでくっ付けた状態をキープしなければいけない、という縛りを設けています。スマホ単体では開かないという訳です。

既知の内容は「答え合わせ」をする

逆に、今の自分でも十分に理解しており、既に日常的な場面で自然と使いこなしているノウハウなどがあったとすれば、その辺りは読み飛ばさない程度に流し読みをします。

この場合に意識すべきは、自分のやり方と著者が推奨するやり方とが合致しているか、答え合わせするイメージです。

もしも部分的に違うやり方が記されている場合、その差分が何を意味するのかを考え、そこにまた新しい気付きがあるのかどうかを検証しています。

未来の自分に贈るドッグイヤー

重要な箇所にはマーキングをしてきましたが、特に「いつしか必ず自分の身を助けるだろう」という部分には、マーキングとともにドッグイヤーも付けています。

これにより、後で読み返す際にはボールペンによるマーキングよりも注目しやすくなり、復習効率が上がります。

もちろん、ドッグイヤーも丁寧にやろうとする努力は不要なので、一秒以内にガッと折ってやります。

雑に折るだけとは言え、折り込む部分の大きさや角度で目立ち方が調節できるため、読んだときの衝動をそのままドッグイヤーを折る指に宿します。

一度に読むのは頑張っても8割まで

ここまで非常に熱量高く解説してまいりましたが、少し冷静なことを挟みます。

 

経験上、集中したまま一冊を読了することは不可能です。

これまで読んだ限りでは、新書が200〜300ページ、その他多くのビジネス書が300〜500ページ半ばが相場だったように記憶しています。

しかし、いずれも一気通貫で読了できた例はほぼ記憶にありません。

強いて言えば、小学生の頃に夢中で読んだ『ハリーポッター賢者の石』くらいです。

人の集中力は90分と言われていますが、自分の体感としてもそのくらいな気がしています。

 

私の場合、一度の読書で読み進められる目安が「8割程度」と判明しているので、まずはその近辺まで集中して読むことに全力を注ぎます。

この辺は人によりけりだと思うのですが、この「8割」にこだわるもうひとつの理由として、どんな本でも重要なことは前半に集まりがちだからです。

二度目の読書はドッグイヤー+残2割

読書二日目(あるいは数時間の休憩を挟んだのち)に、読めていなかった残りの2割を読みます。

ただし、その前に改めて重要な箇所を拾い、軽く復習することで、反芻による知識の定着と読了までの手助けとなります。

「違う」と思ったらやめてOK

これはマコなり社長も動画内で仰っていますが、私もこの通りだと思っています。

読書という行為自体、そもそも情報を得るための時間的・体力的なコストがかかるものなので、リターンが見合わないと判断した場合、すぐに別の良書を探す方をオススメします。

 

ただし、この判断そのものが正しいかどうかのジャッジも頭の片隅に置いておくべきです。

つまり、本当にこの本は自分のためにならないものなのか、はたまた読書疲れによる判断力の低下なのか、という考えが抜け落ちないようにすべきということです。

読書術 -読後編-

読書術・読書法「読後編」

無事に読了できても、まだまだやることがあります。

最後に読後の対応事項をまとめました。

要点は読書記録アプリなどにまとめる

読後は必ず読書アプリなどを活用して記録しておくことをオススメします。

私はビブリアを使っていますが、スマホを買い替えたときのデータ移管ができず全滅させた経験もあるので、これがベストな選択かはわかりません。

しかし「メモ」と「感想」を記録できる欄が別に用意されているなど、そのシンプルな使い勝手は非常に良いです。

読書管理アプリ「ビブリア」

読書管理ビブリ‪ア

 

読書記録アプリで重要な点も、変わらず具体的なアクションプランに落とし込むという点です。

  • その本をいつ読んだか
  • その時にどんな気付きを得たか
  • その気付きををどのように応用・転用できるか

などをつぶさに記録しておきたいところです。

この辺りは、前田 裕二さんの『メモの魔力』も大いに参考になるかと思います。

保管は本棚じゃなくてもOK

私は紙の本が好きです。電子書籍も試したことはありますが、どうしてもハマりませんでした。

紙の本の良さはたくさんあると思いますが、一番は電子書籍よりも記憶の定着が良くなる点です。

英単語の勉強法などでは、「単語帳を目で読み、自分の声で発音し、それを耳で聞き、手で書き取りをする」ことで、五感をフル活用しながら記憶の定着力を強めると言いますよね。

アナログの読書も一緒で、読んだ当時の手触りや視線の移ろい、その紙の匂い、メモした記憶やシミのあと、ページをめくる音をまとめて記憶できる点が良いのです。

 

ただ、紙の本はどうしてもかさばるため、保管が大変ですよね。

読むたびにドッグイヤーだらけの分厚い本を保管するのは大変だよという方へのアドバイスとしては、本棚ではなく段ボールに平積みし、コンパクトに保管しておくことをオススメします。さらに言えば、読んだ時期毎に本をまとめておくことです。

何度も述べた通り、本は自らの血肉とすることが重要なので、必ずしも本棚に整理して並べる必要はないです。

あくまでも後から読み返すための復習用として置いてあればいいだけなので、保管スペースに困らないようであれば段ボールでOKです。

一年後を目安にまとめて読み返す

保管した本は、最低一回は復習のために読み返してみましょう。

初めて手に取った当時に設定した目的は達成できそうですか?

読書はたくさんある勉強法の中でもインプットの面が強いものであることため、その中身はすべて吸収し尽くす気持ちが大切です。

「知識の積み重ねだけ」では無意味ではあるものの、積み重ねつつアウトプットも増やすことで、目的を達成するための本の活用方法を自分なりに確立していくことがいいのだと思います。

最後に

読書術・読書法「最後に」

ここまで猛烈かつ独善的に私の読書術・読書法をお伝えしておいて恐縮ですが、もちろんこれは数多ある方法のうちの一つでしかないですし、正解かもわかりません。

また、一口に読書といっても、今回私が想定していたスキルアップ目的のものもあれば、完全に趣味の範疇にある小説や詩集を好まれる方もいらっしゃるでしょう。本当に一方的な押し付けがましい記事で申し訳ございません。

 

読書は十人十色で目的も楽しみ方も異なるものですが、ただひとつ言えること、それは【本は心の栄養】ということです。

豊かな心を養えるという点においてはすべての方に共通した利点ですので、あまり本記事に囚われすぎず、あなたさまなりの読書の楽しみ方は持ち続けていただけますと幸いです。

この記事を書いた人

yamada_koki

旅田 康貴ディレクター / デザイナー / イラストレーター

デザインが一番苦手なデザイナーを目指しています。最近、名字が変わりました。

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