こんにちは、デザイナーの島岡です!
今回は「記事LPとは何か?」のお話です。
LPは知ってるけど記事LPって何?という方が多いのではないでしょうか?
実は皆さん「記事LP」を気づかずに見ているんです!
今回は基本的な記事LPの特徴と、記事LPを作成するに当たっての効果を最大限に引き出すための方法をご紹介していきます。
1記事LP(ランディングページ)とは
記事LPは、通常のLPとは違い記事のような要素を持った記事風ランディングページのことです。
ユーザーは広告臭の強いWEBサイトを避けるのが最近の傾向ですが、広告らしさを感じさせない自然なストーリーで商品やサービスを紹介していくので “離脱されにくい” というのが記事LPの特徴です。
2記事LPとLPの違い
記事LPとLPは、ユーザーに商品やサービスを利用してもらうという目的は同じですが、アピールの仕方が異なります。
通常のLPは企業が提供している商品やサービスの良さを伝えることを目的としているため、広告色が強くなってしまいます。
一方、記事LPは、具体的な商品説明というよりかは、ユーザが抱えている問題に寄り添って、商品やサービスのアピールをします。
3記事LPを作成するメリット
記事LPには様々な効果があります。4つの効果を紹介します。
・潜在層、準顕在層へのアプローチ
・ユーザーの購買プロセスの省略
・LPの内容の補足
・LP作成前の訴求テスト
潜在層、準顕在層へのアプローチ
ユーザーは、関心度によって、3つの分類に分けられています。
潜在層:商品やサービスについて知らない。
準顕在層:ニーズはあるが、商品やサービスについて知らない。
顕在層:ニーズがあり、商品やサービスについて知っている。
記事LPは、商品やサービスについて知らない潜在層に対してアプローチすることができ、商品やサービスを理解してもらい、ユーザーの関心を高める効果があります。
よって、商品やサービスを知らない「潜在層」や「準顕在層」を「顕在層」へ意識変換することができます。
商品やサービスに興味の少ないユーザーを購入まで誘導する。
商品やサービスにお金を使う時どういったことを考えますか?
ほとんどの人は以下のようなことを考えています。
1商品を知る
2商品に興味が出てくる
3商品を調べる・検索する
4似た商品やサービスを比較する
5商品を購入する
ユーザーは自分にとって本当に必要なものか、本当に価値があるのかどうかを一度調べてから購入に至ります。
そのため、ユーザーが購入ページに進む前に別の商品を調べるためサイトを離脱します。
しかし、記事LPは購入ページに行く前に、商品やサービスの重要性や必要性をユーザーに伝えるので、「商品を調べる」「類似品と比較する」といった外的要因から影響を受けずに商品の購入に進めることができます。
LPの内容の補足
LPよりもユーザーが気になる情報を入れやすいというメリットがあります。
LPの場合は、CVにつなげるための流れがメインとなるため、表現に限りがあります。
しかし、記事LPの場合は、実際に使用して、効果があったという体験談の情報を自然に入れることができ、LPよりも真実味のある情報としてユーザーに伝えることができ、商品やサービスに対する信頼度や好感度を高めることができます。
LP作成前の訴求テスト
LPは一つの訴求で話が進んでいくので、その訴求がユーザーが求めているものとずれてしまっていた場合、成果をあげることができず、損をしてしまいます。
ですので、まず記事LPで訴求テストを行い、ユーザーがどの訴求を求めているのか調べることで、より効果的なLPを作ることができます。
4記事LPの「構成」を考えるときのポイント
記事LPの構成を考える際の重要な2つのポイントがあります。
ペルソナの設定
ペルソナとは、商品やサービスの典型的なユーザー像のことです。
ペルソナを決める時は、年齢、性別、住んでいる場所、職業、年収、趣味、価値観、家族構成、生い立ち、休日の過ごし方、ライフスタイルなど実際に存在すると想定して、記事LPを誰に向けて訴求するのかを、ペルソナ設定します。
「どんな悩みを持っていて・何が原因で・どうなりたいのか」。の3つを決めることが重要で訴求の内容の軸を決めることができます。
アプローチ方法の設定
ペルソナを設定したら、
ビリーフ:固定観念・思い込み
デザイア:欲求・願望
フィーリングス:感情・喜怒哀楽
これらをリサーチすることで、訴求力の高い記事を作成することができます。
5記事LPの「記事」を作るときのポイント
ユーザーは商品やサービスを購入する際、以下のようなプロセスで行動しています。
商品について知る。
商品に興味をもつ。
商品を調べる。
類似品と比較する。
商品を購入する。
ユーザーのほとんどが商品やサービスが購入する価値があるのかどうかを調べてから購入するので、その際にユーザーは購入ページから離脱してしまいます。
しかし、記事LPは購入ページに行く前に、商品やサービスの重要性や必要性をユーザーに伝えることができるので、「商品を調べる」「類似品と比較する」というプロセスを省略することができます。
LPの内容の補足
記事LPはLPの内容を補足し、より真実味を与えることができます。
例えば、実際に使用して、効果があったという体験談があれば、一気に信用度が増します。
LP作成前の訴求テスト
LPは一つの訴求で話が進んでいくので、その訴求がユーザーが求めているものとずれてしまっていた場合、成果をあげることができず、損をしてしまいます。
ですので、まず記事LPで訴求テストを行い、ユーザーがどの訴求を求めているのか調べることで、より効果的なLPを作ることができます。
6 記事LPの効果を高める方法
構成をもとに、ユーザがどのような情報を求めているのか、
どのような流れで商品やサービスを購入するのかを考えながら、記事を作成します。
ユーザーに記事を最後まで読んでもらうためには、以下のユーザーの3つの壁を理解して、記事を作成することが重要です。
・読まない
・信じない
・行動しない
読みたくさせるための工夫
離脱せず、記事LPを読んでもらうためには、
キャッチコピーに親和性があり、記事を読みやすくするコツがあります。
そのためのポイントを紹介します。
タイトルと見出しの工夫
記事を読んでもらえるかどうかは、タイトルと見出しがいかに
ユーザーの心を掴めるかが重要となります。
まずは、タイトルや見出しに関する3つのポイントを紹介します。
タイトルを2フレーズに分ける
せっかく書いた記事も魅力のないタイトルだと読んでもらうこともできません。
読んでもらえるタイトルにするポイントは、タイトルにリズムをつけることです。
タイトルを2フレーズに分けることで、リズムのあるタイトルになり、
ユーザーの興味を引き、クリックしてもらえます。
(悪い例)
転職に失敗する人の共通する面接方法
(良い例)
【転職に失敗している人必見!】面接官をおとす面接方法とは?
記号を活用する
【】、「」、!、?などの記号を入れることで、
伝える内容が分かりやすくなり、他の記事よりも目立ちやすくなります。
数字による訴求を入れる
数字による具体的な訴求を入れることで、ユーザーの興味を起こさせることができます。
記事の工夫
次に、記事を最後まで読んでもらうための4つの工夫を紹介します。
漢字・ひらがな・カタカナを、2:7:1の割合で使い分ける
漢字:ひらがな:カタカナ=2:7:1の割合が最適だと言われています。
記事を読む上で、漢字ばかりだと難しく見えてしまったり、
平仮名ばりだと文節が読み取れず、読みにくくなってしまいます。
ユーザーが離脱する可能性が高くなるので、文章の選択や文末の読みやすさを
使い分ける必要があります。
文字数を1500字前後にまとめる
”ユーザーが読みやすい記事” は1500文字前後にしっかりまとめられています。
記事が長すぎるとユーザーが飽きたり、疲れてしまい、結果、離脱する原因となります。
ただし、高価格な商品はユーザーが慎重になるケースがほとんどです。
多少文字数が増えてしまっても、詳しく説明する必要があります。
画像や図を入れる
文字ばかりの記事は見る気が失せてしまいます。
ポイントはコンテンツごとにキャッチとなる画像を1つ入れるようにしましょう。
伝えたい部分は分かりやすく目立たせる
長い記事を読み込むときのユーザーの行動としてよくあるのが
必要と感じた場所をつまんで読むということです。
よって、読み飛ばされてもいい文章と、伝える必要のある文章に差をつける必要があります。
目立たせる方法は、文字を太くしたり、色を変えたり、文字に背景色をつけるなどです。
これだけでユーザーに必要な情報を無駄なく届け、長い記事でも疲れずに読み進めることができます。
信じてもらうための工夫
客観的なデータを入れる。
第三機関によるデータを入れることで、信憑性が上がります。
ライター情報を入れる。
記事を執筆した人の名前、写真、紹介文を載せることで信憑性が上げられます。
もし執筆者が記事内容にマッチした趣味や経歴を持っている場合は、それも記載すると良いです。
商品のPR情報は3:7の割合。
最初にお伝えしましたが記事LPは、ユーザが抱えている問題に寄り添うことで、商品やサービスのアピールをするものです。
そのため、一方的な売り込みをするのではなく、ユーザーにとって有益な情報
(問題を解決するための情報)を提供することが重要です。しかし、有益な情報だけでは、
ユーザーの購入のモチベーションをあげることができません。
ユーザーに有益な情報:商品のPR情報=3:7が理想的とされています。
行動してもらうための工夫
記事LPの目的は、商品やサービスを利用してもらうことです。
記事を読んで信じてもらうだけでなく、ユーザーを行動させる必要があります。
商品に対して興味を持ち、行動してもらうにはどのような方法があるのかご紹介していきます。
テキストリンクを設置する。
ユーザーが興味を持った時に、適切な位置にテキストリンクを設置する必要があります。
キーとなるメリットや情報を伝えたあとにはその文章をテキストリンクにするなど
購入ページへの導線を作り、ユーザーを誘導させて
記事本文の商品・サービスについての情報をテキストリンクにすれば導線が増え、
ユーザーに行動してもらえる確率が高くなります。
導線ボタンの文言を文脈に合わせる。
過度な売り込みに値する表現を避けることでユーザーの信頼度を得ることができます。
LPによくある「ご購入はこちら」のような直接的な文言よりも、
「〇〇を詳しくみる」のような文章に置き換えることにより
ユーザーに安心感を与えることができるので、記事LPの文脈に沿った文言が効果的です。
リンク先を通常LPにする。
記事LPはPR情報が少なく、いきなり購入へ繋げるよりも、
購入ページへ直接遷移せず、通常LPへ遷移した方が良いと考えられます。
ページをまたぐ事でユーザーが離脱してしまう可能性もありますが、
通常LPを挟んだ方がユーザーの購入意欲を高めることができます。
限定性を利用する。
「50名様限定」や「夏季限定」など、限定性があることで、ユーザーの行動理由を明確化し
今すぐ行動しなければいけないと、購入を現実的に検討します。
7 記事LPを作成するときの注意点
実際に記事LPを作成する際に注意すべき4つのポイントについて解説します。
ユーザー目線のコンテンツを作る
コンテンツは、常にユーザーの立場に立って考えましょう。
どうゆう悩みで記事を求めているのか、どういった検索ワードで流入してくるのか、
ユーザーの心をつかむキャッチコピーや見出しは?
すべて自分事化することで、ユーザーが求めるコンテンツを作ることができます。
PR感を出しすぎないようにする
記事LPは、広告っぽさを出さずにユーザーが気軽に読めて、離脱しにくい点というのが最大のメリットです。
そのため、PR感が強すぎると、記事LPのよさが消えてしまうので、言葉遣いや見せ方には注意しましょう。
出稿するWebメディアは慎重に検討する
出稿するWebメディアによってユーザーの層や性別が異なります。
記事LPのターゲットが一致していないと、記事を読んでもらうことができません。
例えば、40代女性向けのWebメディアに、20代男性向けのファッションの記事LPを出稿するとします。
PV数や読者の数だけを理由にWebメディアを選ぶと、ユーザーにとって興味のない記事LPとなってしまう可能性があり、広告費もクリックされず無駄になってしまいます。
ターゲットにあったWEBメディアを検討するようにしましょう!
PDCAを繰り返すことが必要
記事LPは、出稿してすぐに効果が得られるとは限りません。
そのため、PDCAサイクルを回して、記事に問題があったのか、出稿先の選定を間違えたのかペルソナを変える必要があるのか、根底まで立ち返り、よりターゲットへアプローチできる記事LPを考えて行く必要があります。
8まとめ
記事LPは、広告らしさを感じさずに “自然な流れ” でユーザーにとっての悩みに寄り添うことが重要となります。
反対にLPは、いかにも広告という見た目ですが、直接購入につながる可能性が高いですが、ユーザーに読まれにくい傾向にあります。
そのため、まず信頼度を上げるためのクッションページとして記事LPを挟み、
価値を理解してもらった上でLPサイトへ誘導すると、CVを最大限高めることができます。
自然な流れの記事LPで効果をあげたいという方は、ぜひイキツケ制作所へご相談ください。
どんな些細なことでもまずはお気軽にお問い合わせ頂ければ対応致します。
この記事を書いた人
yutoshimao
吉田ユニさんのアートディレクションをこよなく愛する関西系デザイナー。 ユニさんの世界観でサイトデザインをしたい方は是非ご依頼をお待ちしております!