近年D2Cマーケティングなど、インスタグラムを利用したマーケティングは必須と言えるくらい重要度が高くなっています。
そんな方向けにインスタ初心者がビジネスで成果を出すために知っておくべき
「基本的なインスタグラムの特徴」
「インスタグラムにおけるKGI、KPIとは」
「インスタの運用テーマとフィードとストーリーズの使い分け」
と最後にPDCAを回す際に活用したい「ビジネスアカウントの設定方法、インスタグラム広告」についてご紹介します。
目次
実際にどれくらいの人数が利用しているのか含め、インスタグラムの特徴は以下となってます!
インスタグラムは国内利用者が3,300万人、女性ユーザーが多く、ショッピングで活用されることが多いSNSです。インスタグラムは「ユーザーの欲しいものを発見する流れを実現するためショップ機能の実装や検索機能の強化」も行っています。
以上を踏まえるとインスタはECサイト運用や個人で販売を行っている方、とりわけ女性向けの商品を扱う方には必須のツールと言えます。
海外から広がりを見せ、国内でも多数のベンチャー企業が成功しているD2Cマーケティング。D2Cは主にインスタにてブランドイメージを伝え、フォロワーと積極的に繋がりコアなファン層を獲得するマーケティング手法を用いています。
「PHOEBE BEAUTY UP」は、DINETTEのコスメプライベートブランドとして2019年2月にローンチ。第1弾商品のまつげ容液「PHOEBE BEAUTY UPアイラッシュセラム」はinstagramを中心にSNSで話題となり商品発売から1ヶ月で商品が完売しました。
美容診断から処方するパーソナライズスキンケア「FUJIMI」は自分らしいライフスタイルを送りたい人に寄り添うスキンケアブランド。インスタグラムでも独自の世界観を演出しています。
国内のヘアケア領域では3本の指に入るD2Cブランド。知り合いのスタイリストやモデルに「BOTANIST」を手渡していくという地道な取り組みも行い、広告費をかけず、認知拡大につなげました。
「ボタニスト」はなぜヒットしたのか? ネット発からオフライン進出までの戦略をI-neの責任者が語る
BOTANISTなど身近なブランドもD2Cです!D2Cではコアなファン層の獲得を行うためにもブランドイメージを壊さない投稿、ユーザーにとって有益な情報を発信し続けるなど軸を持ち、ファンが離れないマーケティングが大切だと言えます。
インスタアカウントを運用する際もWEBサイト制作と同様、KGI・KPIを設定していきます!
目的(KGI)である「商品やサービスを広めたい」、「コアなファンを獲得したい」、「リード獲得につなげたい」などのとそれを達成するための指針(KPI)を定めていきます。インスタグラムにおけるKPIには以下のものがあります。
※1人が5回見た場合、リーチ数は1回でインプレッション数は5回です
いろんな人に投稿を見てもらいたいは場合インプレッション数ではなく、リーチ数をKPIに設定します。口コミの数を増やしたい場合はハッシュタグ投稿数がKPIのように考え、設定ができます。
まず、コンテンツテーマ(投稿内容)と投稿頻度を決めます。競合アカウントなどを参考に世界観などを決めていきましょう。最近では、ハウツー系、マガジン系のコンテンツも増えてきています。またストーリー投稿やライブ配信も重要なコンテンツです。インスタ特有のフィード、ストーリーズの使い分けやハッシュタグ文化を理解しつつ、企業アカウントを例に見ていきます。
「ブランドの詳細やアカウントが提供する価値(世界観など)」を記載しておく必要があります。それに加え、リード獲得が目的の場合ECサイトのURLやアプリダウンロードのURLなどを記載することが重要です。
フィード、ストーリーズ、ハイライト、・・、普段からインスタに投稿をしない人には馴染みのない言葉かと思いますがインスタグラムマーケティングではこれらのの理解と使い分けが重要になってきます。大まかには以下のように使い分けをします。
インスタではブランドイメージを壊さない「テーマに沿った投稿」が重要となります。世界観を重視したフィードの投稿内にキャンペーン情報の投稿を混ぜてしまう事で世界観が崩れファンが離れてしまう可能性があります。そのため、フィードでは世界観を発信し、ストーリーズではキャンペーンや告知を投稿するなどの使い分けが重要となっています。
通常の投稿になります。正方形の画像が主(長方形も可能)とされており、奨励サイズは1080px×1080px。60秒までですが動画投稿(リールといいます)も可能です。複数投稿機能では1つの投稿に最大10個までの画像や動画をまとめることができ、左右にスワイプして確認することができます。この機能を用いることで様々な見せ方ができるようになりました。新しいフィード投稿をしたときに同時にストーリーズでも投稿をシェアすることもできるので活用するのがオススメです。
1枚目の画像を表紙としスワイプ機能を活用して雑誌のページをめくるような投稿をすることができます。HOW TOのコンテンツ投稿にむいています。
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複数投稿機能を活用し文字をメインとした投稿です。続きが気になる小説の投稿で次回投稿を見てもらえるような工夫がされています。
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人気のレシピ動画アプリ「ラクシル」のアカウントでは「じゃがいもレシピ5選」や「簡単チョコレシピ3選」など統一したテーマで投稿されています。15秒間までの動画投稿で途中までレシピ動画を見せた後に、続きはアプリをダウンロード!という流れになっており、アプリのダウンロードを促す目的に沿った投稿がされている点と、一つの投稿が丁寧に作られているのが魅力です。フォロワーが337.6万人いるのも納得できます。
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通常の投稿のようにフィードには表示されない、24時間で消える投稿のことです、投稿するとアカウントのアイコンがレインボーカラーに囲まれます(既読した場合は白枠になります)動画(15秒まで)での投稿も多いのが特徴。新しいフィード投稿をしたときに同時にストーリーズでも投稿をシェアすることでユーザーの目に止まりやすくなるのでオススメです。
「ストーリーズハイライト」という機能を使えばストーリーをアーカイブとして残すことも可能です。インスタのストーリーにはURLリンクを貼れる機能が付いています。(フォロワーが1万人以上のアカウントのみ)これを利用することでLINE@への誘導やECサイト、ブログの記事への誘導も可能です。
アンケートスタンプというインタラクティブ機能では、ユーザーにアンケートを取ることも可能です。
アンケートスランプ機能はコチラが参考になります→ストーリーズ広告に「アンケート機能」が追加|投票ステッカーが利用可能に
以下の画像はストーリーズとフィード投稿の使用例です。左のGUではお得なキャンペーンをストーリーズに投稿する一方フィード投稿はブランドイメージで統一されています。右のiseaclinicでは、常にフィードでビフォアアフターを投稿し、ストーリーズでは新規投稿をストーリーズでシェアする形で使用しています。
ストーリーズをアーカイブとしてプロフィールに残し表示する事です。PHOEBE BEAUTY UPの場合、ビフォアアフター、実店舗紹介、LINE限定キャンペーン、酵素洗顔、LINE@、フェイスマスク、酵素洗顔よくある質問、毛穴美容液・・・などなど12個もハイライトが表示されていました。ブランドや商品について知りたい情報がインスタグラムだけですぐにわかるようになっています。
ハイライトのビフォーアフターを見てみると、1つのハイライトの中にUGC(ユーザーが投稿した口コミの画像)が入っていることがわかります。よくある質問もフォロワーから集めた質問をまとめています。LINEの友達登録では、「もっとみる」をタップすることでLINEアカウント登録画面に遷移(1万人以上フォロワーがいる場合の機能)するようになっています。
インスタにはTwitterのようなリツイート機能はなく拡散性にかける、という特徴があります。なのでユーザは新しい情報を取得するためににハッシュタグを用いて検索をこないます。つまり、フィードの流入経路は主にハッシュタグ検索となるので、検索結果に表示されるよう、工夫してハッシュタグをつける必要があります。(1投稿あたり30個まで付けることができます。)検索結果に埋もれないためにも検索されやすいワードを設定することと、多すぎず、少なすぎない数の設定がオススメです。
投稿頻度はアクティブなユーザーが多い時間帯に投稿するのがベストです。21時周辺がゴールデンタイムと言われています。初めは競合調査を行い決定し、運用開始後は後に紹介するビジネスアカウントのインサイト機能でエンゲージメントを分析しつつ設定し直していきます。また質の高い投稿を保てる頻度を設定することが望ましいです。
インスタマーケティングにおける目標と達成指針も決まり、運用テーマも決まったら運用しつつPDCAを回し、KGI達成に近づけていくことが大切です。そこでビジネスアカウントへの切り替えがおすすめです!ビジネスアカウントはFacebookアカウントがあれば無料ですぐに切り替え可能となっています。プロフィールページに「メール」「電話」などのボタンを配置しユーザーを誘導したり、インサイトという解析機能を利用しアカウントや投稿へのリアクションを解析することで運用方針の見直しが可能です。
ビジネスアカウントに切り替えることで以下の機能が使用可能となります
インサイトの見方についてはコチラが参考になります→【2021年版】Instagram/インスタグラムのインサイトの見方とは?見られるデータと分析方法
ビジネスアカウントのみが利用可能な機能として、インスタグラム広告があります。は、配置される場所によって「ストーリーズ広告」と「フィード広告」に分けられています。小額から出稿可能で細かくターゲティングできるのがポイントです。
私のアカウントに表示されたストーリーズ広告はこんな感じです・・見る限り最近検索した内容ばかりでターゲティングがしっかりされれているのがわかります。Youtubeだと興味のない広告もよく出てきますが、インスタでは全く関心のない内容の広告はみかけないように思います。
投稿した写真や動画に関連するアカウントを紐付けられる機能。タグをタップすると、その人の投稿一覧やプロフィールなどの詳細が確認できます。一般的に、フィード投稿に写っている人物につけるのが「タグ」、ストーリーに写っている人物につけるのが「メンション」です。ハッシュタグとは別物なので混同しないようにしましょう。
タグ付の使い方はコチラが参考になります→インスタグラムの「タグ付け」とは──やり方や通知の仕組み、削除方法などを解説
投稿を削除するのではなく、一時的に非表示にすることをいいます
INEのQRコードと同じように画像を読み取ることで、簡単に友だちになりたいユーザーのフォローができる機能です
ネームタグの使い方はコチラが参考になります→【Instagram】「ネームタグ」の使い方と活用方法をご紹介!
投稿内に値段と商品名を表示するタグが貼り付けられており、投稿をタップすると商品の情報が表示され、タップするとそのままサイト(商品詳細ページ)へ遷移できます。使用するにはFacebookカタログに商品を登録し、審査を申請する必要があります。ショッピング機能の使い方はコチラが参考になります→ショッピング機能とは?導入から使い方、広告での活用方法
Instagramが提供している動画投稿アプリ。ライブ配信は通常配信後に消えてしまいますが、「あとで見る」こともできるようにするには主催者がIGTVに動画を残すことで可能となります。
ビジネスアカウントの様々な施策を調べつつ、複数投稿機能をつかった工夫された投稿を発見するのは非常に面白かったです。インスタグラムは誰でも気軽にできるツールですが、機能も充実しておりSNSマーケティングの重要性に驚かされます。
日頃の運用は地道な努力が必要ですが、投稿テーマを統一し質の高い投稿を継続するためのプランをしっかり立てることで運用の習慣化ができそうだということと、広告出稿含めしっかり使いこなせているかどうかで競合との差が開くのがSNSマーケティングだ、と感じました。
まだまだたくさんの活用事例や工夫がありそうなので、いろんなアカウントを見つつ習得し実践していきたいと思います!
今西 麻衣まいやん
1993.7.26生まれ。Webデザイナー。読書、映画、洋楽が好きです。